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データセンター効率化、FlexPod投入など2015年の事業方針を語る

中規模データセンターにも照準、シュナイダーの松崎新副社長

2015年01月08日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 シュナイダーエレクトリックは1月7日、同月から日本法人の代表取締役副社長 IT事業本部バイスプレジデント(VP)を務める松崎耕介氏の就任会見を開催した。IT事業本部の2015年事業方針も説明した。

シュナイダーエレクトリック日本法人 代表取締役副社長 IT事業本部バイスプレジデントに就任した松崎耕介氏

 松崎氏は昨年まで30年間IBMに在籍し、官公庁や製造業といった顧客を対象とする営業部門を率いてきた。シュナイダーについては「声がかかるまで名前は知らなかったが、調べてみると良い製品とソリューションを持つ会社だと感じた」と率直に語る。「日本の顧客にももっと、シュナイダーの良い製品、ソリューションを紹介していきたい」(同氏)。

シュナイダー製品を追加/統合した「FlexPod」も国内投入

 松崎氏は、IT事業本部として注力する2015年の重点項目として、「データセンターソリューションビジネスの拡大」「“データセンター in a box”の提供開始」「小型UPS事業の継続的な成長」という3点を挙げた。

 大規模データセンター事業者やクラウドプロバイダーを主要顧客とするデータセンターソリューション事業について、松崎氏は「これからさらに大規模化していくデータセンターを、どう効率的に運用していくか」が鍵を握ると説明する。高効率化ソリューションの「InfraStruxure」やDCIMの「StruxtureWare」、データセンターライフサイクルマネジメントサービスなど、エンドトゥエンドで効率化ソリューションを提供できる同社の強みを生かしていく方針だ。

 企業内データセンター/サーバールームを中心とする中規模以下の顧客に対しては、ターンキーソリューションである「FlexPod with Schneider Electric」の販売を重点項目とした。これは、シスコ+ネットアップ+ヴイエムウェアの統合インフラ製品「FlexPod」に、シュナイダーのUPS、PDU、StruxtureWareなどを付加し、構築済みで提供する製品。静音ラック採用でオフィス内に設置できる小型版もある。

FlexPod with Schneider Electricは、FlexPodにシュナイダーの電源関連製品やインフラ管理製品を追加した、事前構成済みの統合インフラ製品

 小型UPS市場については、堅調な企業向け市場の勢いを維持しながら、コンシューマー向け/SOHO向け市場をさらに開拓していく方針を示した。すでに販売しているリチウムイオン電池採用の家庭向けUPS「APC GS Pro」のほか、サージ保護機能やUSB給電ポートを内蔵したサージプロテクター製品も新たに発売する予定。

リチウムイオン電池を採用した家庭向けUPS「APC GS Pro 500」(出力容量300W/500VA)。従来の鉛電池モデルと比べて2.2kgと軽量で、バッテリ寿命も平均8年と長い

USB給電ポート搭載やモバイルバッテリ型のコンシューマー向けサージプロテクターも投入予定

 また2015年のマーケティング活動について松崎氏は、企業としての知名度向上と、新規/既存を問わず中規模のデータセンター/サーバールームをターゲットとして開拓していくと説明した。

 松崎氏によると、ここ数年は特に病院や医療機関からの引き合いが多いという。同業界では電子カルテや高精細な検査画像、医事会計データなど、取り扱うデータは年々増加しているが、その一方でデータを院外には出しにくく、院内データセンター/サーバールームの運用効率化が課題になっているという。

 松崎氏は、企業のクラウド採用が進んでも企業内のデータセンターは一定数残るとの予測データを示し、こうした領域に対応したデータセンター効率化のターンキーソリューションを提案していくと述べた。

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