前回は低価格Windows 8.1タブレットの選び方のポイントについて解説したが、今回からいよいよ実機を紹介していく。
2万円を切る時代となったWindows 8.1タブレットだがスペックはさまざまで、なかなか選びがいがある。今回はおススメ製品3機種をピックアップした。
なお、各機種紹介の一番最後に、ベンチマーク結果を掲載している。ベンチはWindows 8.1の「WinSAT.exe」(旧Windowsでエクスペリエンスインデックスと呼ばれていた機能)を実行した結果だ。
2万円切りのWin8.1タブレット
サードウェーブデジノス「Diginnos DG-D08IWB」
サードウェーブデジノスの「Diginnos DG-D08IW」は、PCパーツショップで有名なドスパラで税込1万9980円で販売され、各所に衝撃を与えたモデル。
秋葉原では海外版で2万円程度という海外ブランドWindowsタブレットは見かけることができたが、正式な国内版のWindowsタブレットで消費税込み2万円切りは衝撃的な価格だ。
しかも、日本国内で使うための法的な認証も済ませており、無線利用でもなんら問題なく使うことができる。
ここまで安くなった理由はいろいろあると思うが、ストレージが16GBと小さいことなど、スペックが控えめなのは確か。しかし、メモリーはWindows 8.1が動く最小限の1GBではなく2GBを搭載しているのはうれしい点だ。
実際に使いはじめるとストレージが少ないことが気になってくるかもしれないが、Windowsマシンとしてではなく、あくまでタブレット的に使うのであれば問題ない。ローカルストレージにデータを置かず、アプリケーションもウェブアプリを活用するほうが前向きだ。
映像出力としてmicroHDMIポートが用意されているため、映像の出力マシンとして使うことができる。プレゼンの際にこのタブレットだけ持ち歩いたり、動画再生機として使うこともできる。しかも、通常サイズのHDMIへの変換ケーブルが付属している。
価格の安さから本体の外見の仕上げも気になるが、剛性感なども特に問題ナシ。今回試用して撮影した個体は側面がダークなシルバーメッキの「DG-D08IW」だが、現在販売中のものは側面がマットブラックになった「DG-D08IWB」となる。
フレームのカラー以外に本体スペックには変更はなく、シルバーメッキでは気になった手に持ったときの指紋も、マットでは気にならないこともある。
なお、今回は試していないが、バリエーションモデルとしてストレージが32GBになった上位機種「Diginnos DG-D08IWB 32GB」を2万4980円で発売。また、ワンサイズ大きい8.9型で画面解像度が高まった「DG-D09IW」を2万9980円で発売するなど、ラインナップが広がったドスパラのタブレットが見逃せない。
Diginnos DG-D08IWBの主なスペック | |
---|---|
CPU | Atom Z3735F(1.33GHz) |
メモリー | 2GB |
ストレージ | 16GB |
ディスプレーサイズ | 8型 |
解像度 | 1280×800ドット |
インターフェース | microUSB、microHDMI、microSDカードスロット、ヘッドフォン端子 |
カメラ | 200万画素(リア/フロント) |
ワイヤレス | IEEE 802.11b/g/n Bluetooth 4.0+HS |
Office | ―― |
本体サイズ | 幅213.8×奥行127.96×高さ8.6mm |
重量 | 約345g |
バッテリー駆動時間 | 約6.1時間 |
ベンチマーク結果 | |
---|---|
SystemScore | 4.1 |
MemoryScore | 5.5 |
CpuScore | 5.9 |
CPUSubAggScore | 5.8 |
VideoEncodeScore | 6.1 |
GraphicScore | 4.1 |
Dx9SubScore | 4.1 |
GamingScore | 4.1 |
DiskScore | 7.05 |
次ページへ続く、「デル Venue 8 Pro」
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