【格安データ通信SIM】OCNに音声付きSIM、ファーウェイがLTE対応の2万円前半のスマホ
2014年12月07日 15時00分更新
格安データ通信SIM関連のまとめをお届けしている本記事。先週の話題はOCNから登場した音声通話付きのSIM、そしてSIMフリーのファーウェイ製の2端末に、楽天モバイルから登場のシャープ製端末だ。
OCNがついに070/080/090番号付きの音声SIMを発表
データ専用SIMにプラス月700円
本まとめでは、基本的にデータ専用タイプの格安SIMを中心に紹介しているが、最近では1台目の端末にも使いやすい、070/080/090番号による音声通話が利用できるSIMも人気が高まっている。
そんななか、格安SIMの中でも高い人気を誇る「OCN モバイル ONE」がついに音声通話対応SIMの提供を開始した。料金はデータ通信専用SIMのプランをベースに、月756円をプラスした形になっている。通話料は21.6円/30秒だが、同じNTTコムの050番号のIP電話サービス「050 plus」が基本料金無料で提供され、そちらで発信すると通話料が抑えられる仕組みだ。
現在データ通信専用SIMを利用中のユーザーは、音声通話対応SIMへの移行も可能で、2015年1月31日まではキャンペーンとして、本来必要な追加手数料3000円が無料となる。なお、音声通話対応SIMの6ヵ月未満の解約時は違約金として8000円が必要。
ファーウェイから登場のフラグシップ機と
2万円台前半の格安LTE対応モデル
つづいての話題は、ファーウェイから登場したSIMフリースマホ2機種だ。ファーウェイは中国のメーカーで、世界市場でもシェア3位争いに加わっている。日本国内では以前からモバイルルーターを多数販売してきたが、スマートフォンでもドコモとソフトバンク向けで実績があり、今年に入ってからはSIMフリー端末にも力を入れている。
12月12日に発売される2機種のうち、まず「Ascend Mate7」は6型ファブレットで、同社がグローバルフラグシップ機に位置づけているモデルだ。価格は税別で4万9800円とSIMフリー機としてはなかなかの価格だが、それ以上にスペックが高い。
画面にはジャパンディスプレイ製の最新IPS-NEO技術を用いた6型液晶(1080×1920ドット)を採用。カメラもソニー製の1300万画素センサーである。CPUは高性能4コア+省電力用4コアの「HiSilicon Kirin 925」で、LTE対応周波数も幅広く、ドコモの3バンドのLTEに対応する。
一方の「Ascend G620S」も税別2万1800円という価格ながら、5型HD液晶にクアッドコアのSnapdragon 400と普段使いには十分な性能。ドコモの3バンドのLTEに対応しているのは同じ。
Ascend Mate7 | Ascend G620S | |
---|---|---|
ディスプレー | 6型IPS-NEO液晶 | 5型IPS液晶 |
画面解像度 | 1080×1920ドット | 720×1280ドット |
サイズ | 約81×157×7.9mm | 約72.1×142.9×8.5mm |
重量 | 約185g | 約160g |
CPU | HiSilicon Kirin 925 1.8+1.3GHz(オクタコア) |
Snapdragon 400(MSM8916) 1.2GHz(クアッドコア) |
内蔵メモリー | 2GB | 1GB |
内蔵ストレージ | 16GB | 8GB |
外部メモリー | microSD(最大32GB) | microSD(最大32GB) |
OS | Android 4.4 | Android 4.4 |
最大通信速度 | 下り最大300Mbps | 下り最大150Mbps |
LTE対応周波数 | 2.1GHz(B1)/1.9GHz(B2) /1.8GHz(B3)/AWS(B4)/ 850MHz(B5)/2.6GHz(B7)/ 900MHz(B8)/800MHz(B19、 B20)/ 2.3GHz(B40) |
2.1GHz(B1)/1.8GHz(B3) /2.6GHz(B7)/800MHz(B19) |
無線LAN | IEEE802.11n(2.4/5GHz対応) | IEEE802.11n(2.4GHz対応) |
カメラ画素数 | リア:約1300万画素/イン:約500万画素 | リア:約800万画素/イン:約200万画素 |
バッテリー容量 | 4100mAh(交換不可) | 2000mAh(交換不可) |
カラバリ | オブシディアン・ブラック、ムーンライト・シルバー | ホワイト/ブラック |
楽天モバイルからはシャープ製の防水スマホが登場
音声通話付きタイプのみの「楽天モバイル」からは、第2弾端末として、前述のAscend Mate7とともに、シャープ製の「AQUOS SH-M01」が追加された。
外見的にはドコモ春モデルの「AQUOS PHONE EX SH-02F」がベースと思われ(関連記事)、4.5型フルHDのIGZO液晶に加えて、防水、ワンセグにも対応。CPUはSnapdragon 800 2.2GHz、2GBメモリーと性能的には充実している。OSはAndroid 4.4。価格は税込で5万7024円で、楽天モバイルでは割賦販売も可能だ。
なお、AQUOS SH-M01について、シャープのニュースリリースでは、「MVNO事業者向けスマートフォン」と記されているので、今後は他事業者から発売される可能性もあるかもしれない。格安SIMでも国内メーカー製、防水対応端末が欲しいという人には注目の1台になりそうだ。
(次ページでは、「主要格安SIMの詳細比較表」)
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