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魚眼「16mm F2.8 Fisheye SAL16F28」—迷いつつ気になるα(Aマウント)用レンズ

2014年08月05日 11時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax)、モデル:姫乃たま(@Himeeeno

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対角線画角180度で最小焦点距離20cm、
遠近感強調と湾曲効果の「16mm F2.8 Fisheye SAL16F28」

 魚眼レンズとは、広範囲を撮影でき、しかも魚の目のような独特の歪みを楽しめるレンズだ。おそらく、α(Aマウント)ユーザーならずとも、誰しも一度は「欲しいなあ」と思ったことがあるハズ。ただ普段の撮影内容や描写から逆算する形で利用回数を考え、後回しにしている人が多いのではないだろうか。

 筆者も同じで、年に1回くらいの割合でほしくなるが、「発表会で魚眼を使用することないしな」などと思い直している。ただそれでも、気になる存在であるのは確かなので、今回は「16mm F2.8 Fisheye SAL16F28」をチェックしていこう。

 まず16mm F2.8 Fisheye SAL16F28自体を見てみると、対角線画角180度(APS-C時は110度)で、被写体に接近するほど魚眼の効果を得られる。全長は66.5mmで、最大径75mm、重量は約400g。レンズ形状が特殊であるため、保護フィルターは使用できず、またレンズキャップもフードタイプになっている。持ち運びのときにレンズに触れてしまいやすくなるため、注意が必要だ。

α900に16mm F2.8 Fisheye SAL16F28をセットしたところ。コンパクトでイイ感じ

付属フードを取り付けたところ。この状態で保管したり、持ち歩いたりする

 また、16mm F2.8 Fisheye SAL16F28は、ノーマル/O56:モノクロ用コントラスト強調/B12:赤み除去色補正/A12:青み除去色補正と4種類のカラーフィルターを搭載しているが、昨今のデジタルカメラではあまり出番がないはず。本来の目的として使用するよりは強調目的で使用するといい。

上下に振ってみたもの。水平を取ると魚眼レンズに見えにくく、かつ妙に広い空間に見せることも可能だ

寄って撮影する場合、写真の状況だと花壇がすべて入る

 今回掲載した写真は、てくてくと歩きながら撮影したものだ。撮影環境は、ボディにα900を使用し、RAWで撮影。Image Data ConverterでストレートにJPEG出力している。またRAW撮影時のカラープロファイルはAdobe RGBにしていたため、Image Data Converter出力時にsRGBに変換している。

 16mm F2.8 Fisheye SAL16F28は、いつもとは異なる世界を楽しめるレンズで、スマホアプリによる加工とは段違いの描写も魅力だ。よほどの表現動機がない限り、まず最初にオススメというレンズではないが、ある程度のレンズ資産が揃ってきたら、チェックしてほしいレンズだ。

わかりやすいものとしては、森林の中で見上げたカットだろうか。距離がある程度ある場合、F2.8固定で問題ないので気楽に撮れていけるのもいい(サムネイル画像をクリックすると、6048×4032ドットの画像が表示されます)

みょ〜んと林立している雰囲気も出しやすい(サムネイル画像をクリックすると、6048×4032ドットの画像が表示されます)

樹木の幹に寄った場合は、より強調されるため、秋口の散策シーズン向けともいえる(サムネイル画像をクリックすると、6048×4032ドットの画像が表示されます)

F2.8時のボケ味のチェック。最小焦点距離は20cmなのでぐいっと寄れるのでボケ味を楽しみやすい

解像感も高く、その辺にあるものをパシャパシャ撮ってるだけでも楽しい

ある程度の大きさの物体を少し歪ませて撮ってみるのもアリ

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