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「Chef」を用いて環境設定などを自動化、DevOpsを支援

ニフティクラウド、構築/設定作業の自動化ツールを提供

2014年06月18日 18時59分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 ニフティは6月18日、クラウドサービスの「ニフティクラウド」において、サーバーやディスクなどのリソースを一括して管理し、インフラ環境の構築や設定にかかる作業を自動化するツール「ニフティクラウド Automation」の提供を開始した。無料で利用できる。

「ニフティクラウド Automation」では、これまで個別に手作業で用意していたリソースの準備を自動化し、まとめて管理できるようにする

 Automationは、「Chef」フレームワークを採用し、従来手作業で実施していたインテグレーションやデプロイメントの作業を自動化するツール。従来「CloudAutomation β」(試用版)として提供していた環境構築自動化ツールに、アプリケーションデプロイ機能や構成変更機能を追加し、新たなツールとして提供する。

 Automationには「スタック」と「レイヤー」という概念がある。スタックは、開発環境、ステージング環境、本番環境など、用途ごとに複数のサーバーやアプリをまとめたもの。またレイヤーは、「アプリサーバー」「DBサーバー」など、複数のサーバーを役割ごとにグループ化して管理する集合である。ユーザーは最大20個のスタックを作成することができ、1スタックにレイヤーを20個まで、アプリを20個までまとめることができる(この上限は変更可能)。

「スタック」と「レイヤー」の関係

 よく利用される8種類のサーバー環境(Web/ロードバランサー/MySQL/Railsアプリ/Node.jsアプリ/PHPアプリ/Memcached/監視)は、あらかじめChefレシピが用意されており簡単に作成できる(デフォルトレイヤー機能)。また、独自のレイヤーを作成し、ユーザー自身で定義したChefレシピを実行することも可能だ(カスタムレイヤー機能)。

あらかじめ用意されたレシピから簡単にサーバー環境を作成

 また、スタックにはChefのクックブック(レシピをグループ化したもの)を設定できる。DRサイト構築などの目的で、スタック単位で構成をコピーすることもできる。

 またアプリは、オンプレミス環境やGithub、クラウドストレージなどに保存されたものをスタック内のサーバーに継続的にデプロイすることが可能となっている。

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