3月31日、NTTコミュニケーションズは、クラウド型PBXサービス「Arcstar Smart PBX」を2014年4月1日より提供開始することを発表した。従来型のPBXやビジネスホン主装置を使用せずに、NTT Comのクラウド基盤上にあるIP電話サーバーによりPBX機能と内線機能を実現する。
PBXやビジネスホン主装置をクラウド化することで、設備の購入・更改費用、保守・メンテナンス費用などが不要となるほか、機器設置スペースの確保や管理も不要となる。また、PBXやビジネスホン主装置の各種設定をWebサイト上で簡単に変更できるほか、番号数や通信チャネル数(同時接続数)を必要なときに必要な分だけ利用するといった、クラウドならではの柔軟な運用が可能になる。
また、Arcstar Smart PBXを複数の拠点に導入することで、拠点間の内線通話が可能になる。専用アプリケーションをインストールすることで、スマートフォンを内線化することができるため、外出先のスマートフォンからオフィスの電話に対して内線で通話ができる。通話料は無料。
端末は固定電話のみならず、スマートフォンやパソコンでも利用可能。回線も3GやLTE、無線LAN、各種インターネット接続サービスなどに対応。デバイスフリー、アクセスフリーを実現するという。
月額基本料は5000円/内線グループで、月額内線番号利用料(上限:500番号)500円/内線番号。新設工事費は1万円/内線グループとなっている。
2014年度上期には連絡先データをクラウド上で管理できる「Web電話帳オプション」を提供する予定。2014年中にはNTT ComのVPNサービス「Arcstar Universal One」経由の接続にも対応し、セキュアな通信環境での利用も可能になる。