3月11日、マカフィーは2014年の事業戦略説明会を開催した。2014年には「Intel Security」になることが明らかになっている同社だが、IoTまで含めた幅広いセキュリティの需要に応えるという。
法人・個人向けともに2桁成長を記録
冒頭、登壇したジャン・クロード・ブロイド氏は、2013年の事業が法人・個人向け事業ともに2桁成長を遂げたことを説明。企業や官公庁などでセキュリティの確保が最優先課題になったこと、新規のパートナーがマカフィー製品を採用したことなどを挙げた。ブロイド氏は「正しいテクノロジーと戦略を持っているためで、ある意味当然の結果」と語る。
ブロイド氏が語るこの好調の背景は、顧客のニーズに応えたことにあるようだ。「顧客は製品を購入したいわけではない」(ブロイド氏)とのことで、製品のみならず、保護レベルやセキュリティポリシーの策定などについて理解することを求めている。これに対して、マカフィーは製品のみならず、官公庁や企業のセキュリティアドバイザーとしての役割を果たしてきたという。また、昨年10月に開催したプライベートイベント「McAfee Focus Japan 2013」には、前年の2倍となる1500名の顧客とパートナーが参加。セキュリティへの関心が日本でも確実に高まっているとアピールした。
コンシューマビジネスに関しては、特にモバイル分野で高い実績を持っており、2013年7月にマカフィーのモバイルセキュリティユーザーが1000万人を突破。PCだけではなく、Mac、スマートフォン、タブレットなどに対する無制限の保護を提供する「マカフィーリブセーフ」も10月に販売を開始し、クロスデバイスのセキュリティで高いプレゼンスを得たという。
インテルのセキュリティ部門として「Intel Security」ブランドとなる2014年も、「Secure Connected」を中心にした戦略は堅持。エンタープライズ向けにはセキュリティログの分析を行なう「McAfee SIEM」や「Advanced Threat Defense」、NGFW(Next Generation Firewall)などのプロダクトラインナップも強化する。さらにMSSP(Managed Security Service Provider)への支援を強化していく。また、Intel SecurityとしてIoTのような組み込み型機器のセキュリティにも取り込んでいくという。