デルは、28型4K Ultra HD液晶ディスプレー「Dell プロフェッショナルシリーズ P2815Q 28インチワイドモニタ」を発売する。直販価格は、6万9980円。3月7日から、オンラインショップのAmazon.co.jpおよびNTT-X Storeと、ビックカメラグループ、ツクモ電機の量販店店頭において予約販売を開始し、3月18日から出荷を行なう。
これまで同社では、最上位となるデジタルハイエンドシリーズにおいて、31.5型の「UP3214Q」、24型の「UP2414Q」の2機種の4K Ultra HDディスプレーを発売しているが、今回は、ミッドレンジのプロフェッショナルシリーズにも4K Ultra HDディスプレーのラインアップを広げたことになる。
P2815Qは、解像度3840×2160ドットを実現した4K Ultra HD液晶ディスプレーで、200万:1のダイナミックコントラスト比の実現と、最大表示色で10億7400万色の出力を可能にしたことで、鮮明な色彩と細部の正確な表示を実現(パネルタイプはTN方式、非光沢)。115mmまでの高さ調整、前後傾斜調整(チルト/前方5度、後方45度)、左右回転(スィーベル/45度)が可能な位置調整機能を採用するほか、ピボットも可能。また「Dell Display Manager」により、アプリケーションにあわせた表示設定の自動最適化、画面輝度自動調整をはじめとする表示モード調整が行なえ、ユーザーが使いやすい状態で使用できるのが特徴だという。さらに、LEDバックライト搭載やスリープモードにより、消費電力の削減にも貢献している。
そのほか、DisplayPort 1.2入力、DisplayPort出力、Mini DisplayPort、HDMI 1.4(MHL 2.0)により接続性を確保。MHLにより、スマートフォンやタブレットからも直接接続できる。また、4基搭載したUSB 3.0端子を使用することで、キーボード、マウス、外付けストレージなど周辺機器を接続できる。USB端子のひとつは、充電機能を備えている。
加えて、1ヵ所の輝点ドットぬけで良品と交換する「3年プレミアムパネル保証」、故障時はまず良品を提供して修理作業を行なう「3年良品先出しサービス」といったサポートを標準で提供。オプションで4年または5年への保証延長を可能としている。
「P2815Qは、設計や航空完成、地図や測量、金融分野、2次元CAD/CAM/CAE、データサイエンティストといった領域での利用を見込んでいる。一度に多くの情報を画面に表示することで、マルチタスクでならではの効率的な作業環境を実現し、俯瞰的な作業も行なえる。4K Ultra HDで7万円を切る価格設定としたことで、多くの方々に利用してもらいたい。この価格を設定できたのは、グローバルでの販売ボリュームを背景していること、多くの企業努力によるもの」(デル マーケティング統括本部クライアント製品&ソリューションマーケティング本部・河田浩行ブランドマネージャー)とした。
P2815Qのパネルには、TN方式の非光沢タイプを採用。上位製品がIPS液晶パネルを採用しているのに比べて、より普及戦略を意識したものになっている。
また発表を記念して、「3Dプリンタプレゼントキャンペーン」を実施する。同キャンペーンは、オープン懸賞として実施するものであり、4月30日までの期間中の応募者の中から、抽選で3D Systems製Cube 3Dプリンターを1名にプレゼントする。
さらに、3月14日と15日の2日間、東京・秋葉原のJR秋葉原駅電気街口改札内イベントスペースで、「見て! 触って! 驚異的な色彩、臨場感を体感できる 4Kモニタ+Precision展示会」を開催。4K Ultra HDディスプレーとワークステーションがもたらす臨場感を体験できるようにするという。