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形状最適化により約5倍の発電効率を実現

ヨネックス、カーボン技術で風力発電ブレード事業に参入

2014年02月26日 19時04分更新

文● 行正和義

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垂直軸型風力発電風車

 ヨネックスは2月26日、新たに風力発電用ブレードの製造・販売事業に参入することを発表、4月より風力発電用ブレード「YW-100」を発売する。

 同社はゴルフ用品やテニスラケット、スノーボードといったスポーツ用品でつちかった高度なカーボン加工技術を持ち、この技術を応用して高効率な風力発電用カーボンブレードの開発した。発売する「YW-100」は、垂直軸型(ダリウス・サボニウス)風力発電機に用いるブレード。カーボン加工により、これまで一般的なアルミ合金のものよりも半分の重量に収まっている。

1.5mの長さながらカーボンブレードは2.5kgと軽量でアルミ合金の約半分という

 また、長岡技術科学大学との共同研究によって垂直軸型ブレードに最適な形状を流体力学的に設計。実機による発電の測定においては風速1.5m/sから発電を開始、風速5m/sでは一般的な形状のものより5倍の発電量を確認したという。

流体力学計算によって最適化し、失速する角度を少なくしている

 ブレードはカーボングラファイト中空構造で、サイズは幅300☓長さ1510☓厚み60mm、重量は2500g。価格は8万円/1枚。

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