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巨大な”ダウンドラフト”を作り出す風力発電塔

下降気流を使った新風力発電タワー、アリゾナに建設予定

2014年05月08日 16時12分更新

文● 行正和義

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Solar Wind Energy Tower

 米Solar Wind Energyとアリゾナ州は4月下旬に契約を締結し、サン・ルイス市に新方式の“ダウンドラフト”風力発電所「Solar Wind Energy Tower」を建設する運びとなった。

 Solar Wind Energy Tower(SWET)は、まるで原発の冷却塔のような巨大(正確なサイズは記載されていない)な中空円筒の建造物。天井の開口部から内部に水を噴射すると、気化熱によって空気が冷やされ、低温高湿の重い空気は塔の中を下降する。

プロモーション解説動画より。かなり規模の大きな施設のようだ

 下降気流は50mph(風速22m/s)になると計算され、塔の付け根部分の外周から吹き出す際に風車を回して発電する。太陽光や自然の風のように天候に左右されることが少なく、最大1250MW/h、年平均435MW/hの発電能力を持つという。すでに建設土地を取得、順調に行けば2018年に発電を開始する予定。

 きちんと動くのかどうかは不明だが、冷たく湿った空気による下降気流はダウンバーストとして飛行機離着陸の天敵とされるほど強力なもの。これまで実験プラントが作られていない方式なのだが、塔の中の下降気流というミニチュアサイズとはいえ天候制御なので、ある程度の規模でなければ実験プラントの建造もできなかったと考えられる。

 太陽の熱を風力に変えて間接的に取り出すというこの方式、アリゾナのような暑くて乾燥した地域でのみ有効と思われるが、安定した風力がなければ作ってしまうという自然エネルギー利用の新しい形かもしれない。

デモ動画

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