デル・ソフトウェアは11月7日、企業向けデータ保護ソフトウェア「NetVault Backup」の最新版を発表した。ディスクバックアップアプライアンス「Dell DR4100」との統合を強化し、バックアップの効率化と高速化を図っている。
新版となるNetVault Backup 9.2では、DR4100の「DR Rapid Data Access(RDA)」技術を活用したより深いレベルでの統合により、バックアップ速度が高速化された。同社のテスト結果では、複数の同時ストリームで7.5TB/時間のインジェクション率(データ取り込み率)が実証されている。
また、ソース(バックアップ元)での重複排除/圧縮適用によるバックアップトラフィックの抑制、重複排除済み状態でのDR4100間レプリケーション、複数台のDR4100から単一テープストレージへのアーカイブ実行などの新機能も追加されている。
NetVault Backup 9.2の出荷開始は11月下旬からを予定している。標準価格は14万4000円から(税抜、初年度保守費用込み)。
なおデル・ソフトウェアでは2014年第1四半期以降、VMware環境のバックアップ製品「vRanger」においても今回と同様に、DR4100との統合強化を予定している。