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プロのクリエイターにもオススメだ

6万円を切るWin8タブレット「Latitude 10」でお絵かきが楽しくなる!

2013年10月02日 11時00分更新

文● ナカムラ/ASCII.jp編集部

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お絵かきが身近になるお手頃タブレット

 Latitude 10は、10.1型サイズで持ち運びがしやすく、どこでもイラストやコミック制作ができることで注目されている筆圧対応タブレット。2013年1月から個人向けに販売が開始されたLatitude 10は、Atom Z2760 (1.8GHz)に2GBメモリーと、今では決してハイスペックとは言えないが、なんといっても現在販売されている筆圧対応のWindows 8タブレットの中で価格が安いのが魅力的。

 スタイラスペンがセットになった「Latitude 10 クリエイターに最適スタンダード」は5万9980円から購入できる(10月02日現在)。10万円以上するCore i5/7搭載の高性能タブレットや、20万円近くの液晶ペンタブレットなどの高価な製品に手が届かないというクリエイター、趣味でイラストを描くライト層にとって、手頃な価格ではないだろうか。

タブレットでお絵かきを始める前に……

 それでは、CLIP STUDIO PAINTを使ってコミック制作をしながら、Latitude 10の使い勝手を確かめてみよう。使用するペンはワコム「Bamboo Stylus feel」。Latitude 10などのタブレットで、筆圧感知に対応するスタイラスペンだ。

 CLIP STUDIO PAINTの最新バージョン(1.2.7)では、タブレットPC上のタッチ操作に最適化したUIが実装され、Latitude 10のようなWindows 8タブレットでさらに使いやすくなっている。それでも気になる点があれば、「環境設定」で設定を調整し、自分に合った環境にカスタマイズするといい。

CLIP STUDIO PAINTでは、アプリケーション側で筆圧調整が可能だ

 例えば、デフォルトの設定では少々スタイラスの感度が鈍く、描く際に少しストレスを感じることも。アプリの設定で筆圧を調整して、弱い筆圧でも強めに描けるように設定すると、いくらか描きやすくなった。

動作が重いと感じたら、「環境設定」からメモリーのの割り当てを変更するといい。60%程度が一番丁度いいと感じた

描いているうちにペン先のズレを感じたら、コントロールパネルの「タブレットPC設定」でペン先の設定を調整しよう

Latitude 10はこう使え!

筆者は普段はノートPC+ペンタブレットという環境でお絵かきをしている。紙に書くような感覚で描けるタブレットはやっぱり便利

 ざっくりとカラーイラストを描いてみた。レイヤーは下描き~彩色までを含めて5枚使ったが、この程度では処理が重くなることはなかった。CLIP STUDIO PAINTはペンの種類が豊富だが、ツールによっては処理が重くなることも。

ペン先の感度は鈍いが、追従性はなかなかのもの。ペンを早く動かすと、ところどころ感知しないことも

個人的にとても気に入っている点は、縦表示になることだ。縦長の絵を描く際に紙全体を見渡せてとても便利

 今回はカラーイラストを描いてみたが、色の発色が美しく、エアブラシ効果などの繊細な色合いも十分に表現していると感じた。さらに、バッテリー持続時間が長く、お絵かきで長時間使用していても、バッテリーが尽きない点に驚かされた。設定次第では10時間以上の使用が可能なので、出先での作業にも安心だ。

Latitude 10は手軽にお絵かきしたい人に最適

 Latitude 10は、すでにPCでイラストや漫画制作をしており、出先で原稿データをチェックしたい人にオススメしたい。スペック的にガチの作業はちょっと厳しいが、原稿データのチェックやちょっとした修正なら十分にこなす性能を持っている。

 また、軽くて持ち運びが楽なので、家や外出先で、今回のようにちょっとしたお絵かきをするのにぴったりのツールだ。普段ノートPCとペンタブレットでお絵かきをしてる筆者にとって、カバンからさっと取り出してすぐにお絵かきをはじめられるLatitude 10は、ノートPCよりもさらに手軽だと感じた。

 Latitude 10は、ウェブや写真の閲覧などのスタンダードなタブレットとしての用途はもちろん、スタイラスペンと組み合わせて、プロ・アマチュアどちらの用途にも対応できる性能を持った製品だ。6万円を切る価格でこれだけの機能が使えるのはおトクではないだろうか。手頃なデバイスを探しているプロやデジタルのお絵かきを始めてみたいという人は、Latitude 10とCLIP STUDIO PAINTの組み合わせを試してみてはいかがだろうか。

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