ブラザー販売は9月26日、ビジネス向けA3インクジェット複合機「PRIVIO」から新製品3機種と、「ジャスティオ」シリーズからA4複合機2機種を発表した。PRIVIOのラインアップは、「ワークスシリーズ」現行機種の上位にあたる「MFC-J6970CDW」「MFC-J6570CDW」、ネオシリーズの「MFC-J4910CDW」。ジャスティオシリーズのラインアップは、カラー複合機の「MFC-9340CDW」、モノクロ複合機の「FAX-2840」だ。発売時期と価格は以下の通り。
新製品の発売時期と価格 | |||||
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製品名 | MFC-J6970CDW | MFC-J6570CDW | MFC-J4910CDW | MFC-9340CDW | FAX-2840 |
発売予定日 | 11月上旬 | 12月上旬 | 11月上旬 | 10月上旬 | 10月上旬 |
直販価格 | 6万4980円 | 4万5980円 | 4万5980円 | 6万9980円 | 4万5980円 |
ブラザー販売はちょうど1ヵ月前に家庭向けの新製品を発表したばかり(関連記事)。発表会の冒頭で代表取締役社長の片山俊介氏は「発表以降の反応は上々で、年末商戦に大きな期待がかかる」とした。
今回発表した製品は、いわゆるSOHOをターゲットとしたもの。片山氏は「1980年代後半に誕生したSOHOというワークスタイルに早くから対応しており、ユーザーニーズをとらえた製品を開発、販売してきた」とブラザーがSOHO向け製品に強い自信がある点を示した。そのような中発表した新製品は、ユーザーのニーズに応えたものだという。
現行機種に比べて2倍速い印刷速度を実現したPRIVIO
ワークスシリーズの2製品は、印刷速度がカラー20枚/分、モノクロが22枚/分(ともにA4プリントの場合)。現行製品のおよそ2倍にあたる。内蔵メモリーもこれまでの64MBから、MFC-J6970CDWが256MB、MFC-J6970CDWが128MBと、大幅に容量が増えている。
印刷はこれまで通りハガキからA3サイズまで自動両面プリントに対応する。さらに、ビジネス向け小型プリンターとしては初という、A3サイズの両面同時スキャン機能も搭載。操作が3.7型のカラータッチパネルから可能になったのも新しい点だ。
ネオシリーズのMFC-J4910CDWは、A4用紙を横向きに給紙する方式を採用したことで、本体奥行きが290mmとコンパクトになったという。また、用紙トレイを2段にし、最大400枚まで給紙が可能になった。取締役の三島勉氏によると「A4サイズで違う種類の用紙をセットしたいというニーズに応えた形」。さらに、A4サイズの両面同時スキャンにも対応している。
スマホやクラウドとの連携を強めたのも新製品の特徴のひとつ。MFC-J6970CDWとMFC-9340CDWはNFCを搭載しており、対応のスマホでタッチすればプリント/スキャンができる。また、MFC-J6970CDW/MFC-J6570CDWでスキャンしたデータは、ブラザー独自のクラウドサーバーを経由して、指定したEメールアドレスに送ることも可能になった。
サイズ/重量はそれぞれ、MFC-J6970CDWが幅553×奥行き433×高さ310mm/約16.4kg、MFC-J6570CDWが幅553×奥行き433×高さ247mm/約14.3kg、MFC-J4910CDWが幅480×奥行き290×高さ254mm/約11.7kg、MFC-9340CDWが幅410×奥行き483×高さ410mm/約23.5kg、FAX-2840が幅373.8×奥行き371×高さ311mm/約9.0kgとなっている。