筆者の自宅にあるスマートフォンやデジタルオーディオプレーヤー、タブレット、デジカメ、モバイルルーター、腕時計など、そのほぼ100%近くはさまざまなサイズのUSBポートを持っている。
PCのUSBポートや壁面ACコンセントプレートにさす形式の「USB-ACアダプター」(以後、USB充電プラグ)から給電を受け、自らの駆動エネルギーを充電するアイテムだ。
これらの商品が発売された初期の頃は、それぞれのクライアント機器には必ず専用のUSB充電プラグか、PCのUSBポートから給電を受けるための、ごく普通のUSBケーブルが付属していたものだ。
しかし、USB給電を前提とする多くのクライアント商品が開発、発売され、標準化が収束してくると、予想通り、クライアント機器のほとんどは出力5V・1A規格のUSB充電プラグを前提とする商品に落ち着き、専用のUSB充電プラグはコストの問題もあり、本体には付属せずオプション製品となった。
そして、ほぼ同時にスマホとデジカメ、タブレット、モバイルルーターなど、複数台のUSBクライアントを所有するユーザーも急激に増加。ユーザーの数の増加と比例するように標準化が落ち着いたかのように思えたUSB充電プラグにしても、5V・2.1Aを必要とする過去の暗黙の約束を大きく超えた「iPad」が登場した。
当然、iPadは専用の“大容量”USB充電プラグを同梱して出荷したが、過去の資産である5V・1AのUSB充電プラグでは“ピコッ”とも反応しない。
周辺機器各社が、一斉にUSBマルチポートでトータルの電源供給2.1Aの商品を発売しだしたのは言うまでもない。
そんなこんなで、筆者宅には各クライアント付属のUSB充電プラグや自ら買い求めたマルチUSBポートのUSB充電プラグであふれている。そろそろ家中のUSB充電プラグを整理しようと思った矢先、プラネックスコミュニケーションが発売した「充電大王」という名前の“テーブルタップ型USB充電器”に遭遇し、ウェブで速攻ポチってしまった。
iPad専用端子も搭載するUSB充電器「充電大王」
見慣れたテーブルタップ型の充電大王の表面には、全部で5個のUSBポートが用意されている。2.1Aと大電源喰いで掟破りのiPadにも専用ポートが用意され、トータルでの電源容量はなんと5.1Aだ。同じことを実質的にやろうとすれば、iPad専用USB充電プラグ1個と、1A以下のUSB充電プラグ4個が必要だ。
明らかに充電大王の外観的形状はテーブルタップなので、延長ACコードの付いたUSB充電プラグ的イメージだ。ACケーブルの端っこのプラグは自由に角度を買えることのできるフレキシブルなプラグを採用した恩恵で、充電大王が使用するコンセント以外のコンセント穴を塞ぐ心配もなさそうだ。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。

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