このページの本文へ

1時間で200万件以上のメッセージを処理できる

メールセキュリティアプライアンス「FortiMail-3000D」投入

2013年08月23日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 8月22日、フォーティネットは統合型メールセキュリティアプライアンスの新製品「FortiMail-3000D」を日本市場に投入したことを発表した。スパム、マルウェア、その他のメッセージに伴う脅威からネットワークを保護してきたフォーティネットの長年にわたる経験が活かされた新モデルだという。

統合型メールセキュリティアプライアンスの新製品「FortiMail-3000D」

 キャリア、サービスプロバイダー、大企業向けに設計されたFortiMail-3000Dは、独自のアーキテクチャにより、メールの脅威を阻止し、リソースへの影響を(通常は接続レベルにおいて)最小限にとどめる。インバウンドのフィルタリングエンジンがスパムとマルウェアをリアルタイムでの検査し、ブロック。また、宛先メールサーバーが使用可能な場合のメールのキューイングが不要で、競合ソリューションと比較して、パフォーマンスが大幅に向上しているという。メールルーティング、アンチスパム、アンチスパム+アンチウイルスにおいて1時間で200万件以上のメッセージを処理できる高パフォーマンスを実現する。

 さらに、他のアンチスパム ゲートウェイが正規のユーザをブラックリストに登録してしまう問題も、FortiMailのアウトバウンド インスペクション テクノロジーがアウトバウンドのスパムやマルウェアをブロックすることで防止できるという。

 最新のFortiMail 5.0 オペレーティングシステムでは、拡張性、一元管理、マルチテナント型のメール保護ソリューションを提供する。リソースのパーティショニングおよび保護が強化されているため、MSSPはより詳細な分析を実行して、ユーザへの課金やリソース使用率の向上に役立てることができる。セキュアなメールサービスを必要としているMSSP(マネージドセキュリティ サービスプロバイダー)に最適。

 さらにFortiMail-3000Dはトランスペアレントモードをサポートする。このモードでは、DNS MXレコードや既存のEメールサーバのネットワーク構成を変更することなく、メールをインターセプトできる。また、他のFortiMailアプライアンス ファミリーと同様、FortiMail-3000Dはゲートウェイモード、サーバモードをサポートしており、ユーザー固有のメッセージング セキュリティ要件を満たし、インフラの変更や業務の中断を最小限に留められる。FortiMailはトランスペアレント、ゲートウェイ、サーバの各モードをサポートしている唯一のセキュアメール アプライアンスだという。

 新モデルでは、IDベース暗号(IBE: Identify-Based Encryption)、S/MIME、TLSといったEメール暗号化オプションを介して、コンテンツを安全に配信する。さらにFortiMailの定義済みの辞書をカスタマイズすることにより、機密データの漏えいを防止するという。

カテゴリートップへ

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード