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富士通エフサスが新施設「みらとみらいIFC」を公開

窓から見える横浜の空と海がイノベーションを醸成?

2013年06月27日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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6月26日、富士通エフサスは横浜市の「みなとみらいInnovation & Future Center」(以下、みなとみらいIFC)を設立し、プレスに公開した。研修センターとしての機能に加え、イノベーションの原動力となるコミュニケーションを促進するための“場”が構築されている。

イノベーションがなければ生き残れない

 冒頭、記者発表会では富士通エフサス 代表取締役社長の今井幸隆氏が、みなとみらいIFCの設立について説明した。

 富士通エフサスは、これまでおもにITインフラサービスのリーディングカンパニーとして、ビジネスの推進をしてきた。しかし、グローバル化や都市化、少子高齢化などの社会構造の変化、さらにはクラウド、スマートデバイス、SNSの普及、ICT機器のコモディティ化などの顧客価値の変化などにより、事業を取り巻く環境が大きく変化している。今井氏は国内のIT市場も漸減傾向にあり、「ITインフラサービスだけにとどまり、新しい価値を作り出さなければ、当社も生き残っていない」と危機感を語った。

富士通エフサス 代表取締役社長 今井幸隆氏

 こうした現状認識を踏まえ、「今まで人材育成に積極的に取り組んできたが、こうした人材育成とイノベーションの実践を融合を加速する場が必要になると考えた」(今井氏)という結論に達したという。これがみなとみらいIFCの基本コンセプトで、単なる人材育成の研修センターにとどまらない、“フューチャーセンター”としての役割が必要になるという。

 ここでいうフューチャーセンターとは、1990年代にスウェーデンで誕生した概念で、政府、民間企業、大学などさまざまな組織で設立・運営されているもの。「多様な人々が集まり、対話を通じて豊かな未来を共創していく場」と定義づけられており、社内だけにとどまらない、さまざまな価値観や知識を持った人たちが、対話を促す設備や物理空間を重視している。

対話環境を醸成するさまざまなスペース

 今回新設されたみなとみらいIFCは、横浜市のクイーンズタワーB棟の2フロアに設立されている。延べ床面積で約3800㎡というかなり広大なスペースで、研修やセミナーなどで利用できる設備のほか、ブレインストーミングやワークショップなどをやりやすい空間が設計されている。まずは9階から写真で見ていこう。

「Dialog Park」と呼ばれる9階のエントランス。近未来的で開放感のある空間で非日常を演出する

「Campus Studio」と呼ばれるセミナー施設。120名規模のセミナーのほか、70名のワークショップが可能

Campus Studioの横ではワークショップなどで発表するデッキスペースが用意

Campus Studioの裏の小道には活動内容の写真などが張り出されている

白熱した議論をクールダウンするためのコーヒーを飲めるカウンター

高級感のあるミーティングスペース

保守研修やプロトタイピングを行なう「Fureken Lab」

Fureken LabではATMなどの動作を確認できる

(次ページ、無味乾燥な研修部屋のイメージを刷新)


 

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