詳細な色設定も可能で、縦置きもできる

フルHD超えを堪能！27型WQHD液晶「ProLite XB2776QS」

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　マウスコンピューターがiiyamaブランドで27型ワイドの液晶ディスプレー「ProLite XB2776QS」を発売した。解像度は2560×1440ドットのWQHDで、フルHDでは物足りない、さらなる大型＆高精細を求めるユーザーに魅力的なIPS液晶だ。しかも細かな色調整機能を備えていたり、応答速度も速いなど機能面も充実。ただ大きいだけでなく、高性能なディスプレーとなっている。

A3サイズが原寸表示できる大型高解像度ディスプレー

ProLite XB2776QS

　27型ワイドというサイズは、机においてみるとかなり大きい。身近なものと比べると、A3サイズの用紙がすっぽり収まってまだ余裕があるという状態だ。雑誌などのデザインをしている現場ならば、見開きページを実寸表示しながら作業できるということになる。視野角は上下左右各89度。ディスプレーを数人で覗き込んで見ていても内容や色がきちんと確認できるという印象だ。

　ディスプレー表面は光沢のないノングレアタイプのため、反射も少ない。かといってビジネスPC向けのようなザラついた鈍い発色というわけではなく、滑らかで明るい描画だった。ギラつきがないおかげで、長時間作業していても目が疲れづらいのはうれしい。

　本体はマーベルブラックというカラーで、黒いマットな素材でフレームが作られたシンプルなデザインだ。角はわずかに丸くしてあり、柔らかすぎず、直線的すぎず、ほどよい。操作ボタン類は右下に集められており、もっとも外側にある楔型の部分が青く光る電源LEDであることが唯一の個性という感じのデザインで、どこに置いても浮くことはなさそうだ。

もっとも低くした時で高さ455.0mmになる

下チルトは4度

　スタンドの機能にも注目したい。出荷時に脚部は取り付けられており、丸いベースをはめるだけで利用可能なタイプで、パーフェクトスタンドという名前が付けられている。高さ調整は455.0～565.0mmの間で可能だ。チルトは上24度、下4度で、スウィーベルは左右各170度。見やすい高さや角度に調整可能で、作業中に疲れない姿勢を探して設置できる。また、ディスプレー部を90度回転させて縦型に使うことも可能だ。

上チルトは24度

もっとも高くすると高さ565.0mmになる

ピボット機能搭載で縦長に設置することも可能だ

背面はすっきりまとまったデザインになっている

あらゆる入力に対応するインターフェイス

　インターフェイスは背面に集められている。下側からケーブルをさしこむ形で、電源コネクタが背面から見て左、入力端子が右に分けられている。ケーブルマネジメント用のホールはないから、見栄えのよいように上手に配線したいところだ。ヘッドフォン端子、マイク端子も電源コネクタと同じ側にある。

裏面下から見たとき、左側に電源コネクタ、右側にインターフェイスが集められている

　入力端子はDisplayPort、アナログRGB、DVI、HDMIと一通りそろっている。最近のディスプレーだとVGA端子を搭載していないモデルもあるが、ProLite XB2776QSの場合は心配がいらない。手持ちのあらゆるPCと組み合わせて利用できるはずだ。

　もちろんPC側のグラフィックス機能が高解像度出力に対応していなければあまり意味はないのだが、その問題さえクリアすれば大丈夫だ。デュアルディスプレー環境などが必要だった作業にも、1台で対応できるようになる。

インターフェイスは、DisplayPort端子×1、VGA端子×1、DVI端子×1、HDMI端子×1

6色調整もできる色温度設定

　画面の色設定はかなり多彩だ。まず利用時の環境に合ったものをすぐに選択できるプリセットメニューとして「i-Style Color」が用意されている。標準、テキスト、映画、ゲーム、風景と5モードが用意されており、この手のプリセットメニューとしてはなかなか多彩だ。

　エコモードも用意されている。単純に暗くするモードへの切り替えではなく、バックライトを軽く抑えるモード1から、徐々に明るさを抑える形でモード2、モード3と3タイプのエコモードを選択できるから、ちょうどよいところを選択可能だ。

　色温度設定はプリセットとして9300、7500、6500、sRGBと一般的なところをおさえた上で、RGBの各色を設定できる「ユーザー設定」と、さらに細かく赤／緑/青／シアン／マゼンタ／イエローの6色で設定できる「マトリックス」を用意。細かく調整できるから、好みの色にできるのはもちろん、印刷物を作る現場でも活躍できるだろう。

　また、オーバードライブ回路を搭載しており、最大GtGの応答速度が5msになるというのも魅力だ。映像編集の現場やゲームユーザーにも、残像が少なく鮮やかな動画表示が楽しめるというのはうれしいところだ。

「i-Style Color」の5メニューと、3つの「エコモード」で簡単に最適な描画を選択できる

色温度は「ユーザー設定」内でRGB各色の設定が可能

「マトリックス」では色温度を6色の調整で詳細に設定できる

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