ここまでの2012年版「長~く使える極上のPCケース」特集は、割とシンプルな飽きのこないデザインの製品を中心に紹介してきた。だがラスト2回ではPCケースで最も濃厚な、いかにも“コアゲーマー向けハイエンドPCケース”にスポットライトを当ててみたい。その第2弾はCPUクーラーでおなじみCoolerMasterの製品だ。
「COSMOS II」
●URL:http://www.coolermaster.co.jp/product.php?product_id=6750
●実売価格:3万6800円前後
「COSMOS」シリーズとは、CoolerMasterの誇るハイエンドPCケースの血統だ。本特集の2008年版で紹介した初代COSMOSと比較しながら読んでみると、進化のほどがよくわかるはずだ。
では外観から見てみよう。宇宙船風の面構えや上下に2本ずつ出たハンドル兼スタンドのパイプといったデザインはそのままだが、ただでさえデカいボディサイズがさらに巨大化。高さ約700mm、奥行き640mmというサイズは今回の特集でレビューするどの製品よりも大きい。その理由はこれから分かるが、とにかく拡張性を第一に、冷却力も静音性も確保したらこうなった、という印象だ。
本体の設計が大型化するに伴い、構成素材は初代COSMOSのアルミ主体から、アルミ+スチール+樹脂の複合素材に変化。とりわけ驚かされるのがサイドパネルの構造。他製品のようにペラペラの1枚板ではなく、車のドアのように内側に樹脂製パーツで厚みを設け、サイドパネル内部に空気の層を設けているのだ。このパネルは蝶番で固定され、ボディにカチッとはまり込む。パネル下部は吸気孔が大きくとられているため、完全にノイズを封じ込められる訳ではないが、内部に層を設けてノイズを減衰させる効果は期待できそうだ。
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