ここまでの2012年版「長~く使える極上のPCケース」特集は、わりとシンプルな飽きのこないデザインの製品を中心に紹介してきた。だがラスト2回ではPCケースで最も濃厚な、いかにも“コアゲーマー向けハイエンドPCケース”にスポットライトを当ててみたい。その第1弾はCPUクーラーでおなじみThermaltakeの製品だ。
「Level 10 GTS」
●URL:http://www.thermaltake.co.jp/products-model.aspx?id=C_00001861
●実売価格:1万4800円前後
Thermaltakeの「Level 10」といえば、同社の10周年を記念してBMWグループのデザインチームとのコラボで生まれた製品だ。現在も設計を洗練させた「Level 10 GT」として続いているが、高さ60cm近い大型PCケースなので使えるユーザーが限られていまう。
だが今回紹介する「Level 10 GTS」は、Level 10のデザインエッセンスを継承しつつ、誰にでも使いやすいコンパクトなミドルタワーケースに再構成しなおした製品だ。
Level 10シリーズならではの装備とは、本体前方左側にある4つのドライブベイだ。1~4の各ベイはリムーバブル式のベイになっており、サイドパネルを外さずに取り外せる。ベイ自体はホットスワップ対応なので交換のたびに配線をしなおす必要はない点もうれしい。
マザーから各ベイにあらかじめSATAケーブルを接続しておく必要はあるが、SATA電源ケーブルは分岐ケーブルが組み込み済みという点も気が利いている。この仕組みのおかげで配線をかなり簡略化できる、というメリットは裏配線好きにはたまらない仕様だ。
ちなみに、Level 10 GTとGTSのベイ設計は共通なので両方を使っていれば相互に交換して利用できる。さらに別売で追加のベイやUSB 3.0の外付けHDDとして利用できるアダプターなども提供されている。上手く利用すれば巨大なデータの移動もかなり楽になりそうだ。
Level 10 GT/GTS共通の追加ベイユニット「Quick Link Box」。ベイに差し込むトレイに加えて、外側を保護する樹脂製のケースのセットだ。ケース底部のカバーを外せばSATA端子が露出するので、そのままeSATAやUSB変換アダプターなどに装着できる。8月上旬予定で予価は990円

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