4月2日、セキュアブレインはAndroidアプリにマルウェア検知機能を組み込む「Cloud Antivirus SDK」の提供を開始した。
同社はソフトウェア開発企業にセキュリティ機能のパーツを提供するSDK(ソフトウェア開発キット)ビジネスを開始しており、Cloud Antivirus SDKはその第一弾となる。Cloud Antivirus SDKの特徴は、ウイルス情報や解析エンジンをセキュアブレインが運用するクラウド上に置き、スキャンもクラウドで行なう点だ。このため、アプリ開発企業は自社でウイルス定義ファイルをメンテナンスする必要がなく、ウイルス対策に関するノウハウがなくてもウイルス対策機能を実装できるという。
また、搭載する不正アプリ検知システムは特許出願中で、クラウドからクライアントへ常に最新の保護が提供されるアーキテクチャを採用しており、従来型のウイルス対策製品のような定期的なスキャンや手動スキャンが不要な設計となっている。クラウドを活用することにより、端末の余計なバッテリー消費をなくし、通信量も最小限となる。このため、アプリを開発する企業は、ウイルス対策機能を実装することによる端末の負荷を抑えることができるとしている。
価格は、開発作業に必要なSDKの利用料、完成したアプリケーションの配布に必要な再配布ライセンス(ロイヤリティ)料の2本立て。利用料は1年単位となっており、サポートなしのプランで15万7500円/年、2インシデントのメールサポート付きのプランが31万5000円/年から。再配布ライセンス料は要問い合わせ。