ソニーから、無線LAN内蔵のデジタルカメラ「サイバーショット DSC-TX300V」が発表された。3月9日発表の予定で、予想実売価格は5万円前後。
無線LANにより、Androidスマートフォン(写真転送アプリ「PlayMemories Mobile」の導入が必要。無償提供中)やテレビ、PCに撮影した画像を送信できるのが特徴。PCへの転送はそのままの画質で行なえるが、スマートフォンやテレビへの転送は200万画素相当に変換される。
さらに本機は近距離無線規格の「TransferJet」に対応しており、付属の専用クレードルの上に“置く”だけで、非接触充電が可能。さらにTransferJet対応機器に近づけるだけでデータのやりとりも行なえる。
本体は水深5mの防水性のほか、防塵、耐低温性を備える。背面ディスプレーは3.3型の有機ELパネルを採用し、タッチパネル式となっている。
撮像素子は高解像度(1820万画素)の裏面照射型CMOSセンサーを採用。この解像度のセンサーは新開発となる。画像処理エンジンは、2月3日発売予定の「DSC-WX50」で採用されるものと同じく、ISO 12800での撮影に対応する。
なお、一部のデジタルカメラでは(画素を統合して明るさを稼ぐため)高感度撮影の際に撮影解像度が落ちる機種がある。本機の場合も仕組み的には同じだが、超解像技術を使うことでISO 6400以上でもフル画素で記録できる。
光学ズームは5倍で、超解像技術により10倍まで画質劣化の少ないデジタルズームが可能。光学式手ブレ補正機能も備える。
記録メディアはmicroSDカード/メモリースティックMicroに対応。そのほかGPSを内蔵し、ログ機能も利用可能だ。
なお、同社はWX50の上位機種「DSC-WX70」も同時に発表した。2月17日発売予定で、予想実売価格は2万8000円前後だ。
WX50は2.7型液晶ディスプレー(非タッチパネル)を採用していたが、WX70は3型のタッチパネルディスプレーを採用。基本機能はWX50と同じで、撮像素子に1620万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用し、光学5倍ズームレンズを搭載。新型の画像処理エンジンによりISO 12800での撮影も可能だ。