12月20日、ラリタンはデータセンター向けのエネルギー管理ソフトウェア「Power IQ 3.1」を発表した。
Power IQは、データセンタの運用やエネルギー効率改善を支援する同社のスマートラック(Smart Rack)コンセプトの一環として開発された、データセンターの既存の電源装置やインフラを最大限に活用するための包括的なソリューションだ。サーバーやその他のIT機器について有効電力、電力消費量、電力料金、二酸化炭素排出量を計算して図表化する機能を搭載。また、電力や冷却、湿度、エアフロー、イベントなどのラック内のエネルギーと運用に関する重要な情報にワンクリックでアクセスでき、ラック用電源タップ(PDU)、IT機器、ブレーカーなどのラック内資産に関する詳細な状況を入手できるようになる。
さらにPower IQ 3.1の新機能を使うことで、ホットスポットの有無、電源負荷とラック内の温度との関係、三相電源のバランス、電源容量の限界に関する情報の入手が可能になる。ダッシュボードで表示されるスマートラックおよびPDUビュー内のクイックチャートは、ラックの電源負荷と温度との間の傾向線が示す関係、三相電源用PDUの3つの位相などを表示する。
また、「冷却チャート(ASHRAE)」が強化され、
- インレット(低温)
- アウトレット(高温)
- 外気
という従来の3つの温度範囲が、1つの画面上に表示されるようになった。メーカーと業界により認められた推奨値に適合しているか把握し、室内の周囲温度を高く設定することによって、どれくらい多くのエネルギーが節約できるか予測できるという。