さて、ここからは「マカフィー インターネットセキュリティ 2012 Mac版」の代表的な機能を紹介していこう。
フィッシングを検索結果一覧で判別!
まずはフィッシングサイト検知の「サイトアドバイザー」からだ。
本機能はFirefox用のアドオンという形式で提供されるもの。Googleでキーワード検索すると、リンク先のサイトの内容がチェックされ、安全かそうでないかがひと目でわかるようになっている。
クリックする前にサイトの安全性を確認できるので、被害を避けられる。Firefoxにもフィッシングサイト検出機能が付いているが、こちらはサイトを開いた後でないと安全かどうかがわからないので、検索一覧の時点で判別できるサイトアドバイザーが一段上手といえる。
サイトアドバイザーとFirefoxの標準機能との併用も可能だ。最近ではPaypalなどの課金サイトを騙った偽サイトも増えているので、ネット通販を頻繁に利用するユーザーなら必須の機能といえる。
痒い所に手が届いてくれるマルウェア対策
次にスパイウェアの除去。こちらはウイルスの駆除とあわせた「マルウェア対策」として機能する。
ウイルスやスパイウェアの多くはウェブから入手したファイルに混入していることが多いが、ダウンロードにだけ気を付けるのでは不十分。「マカフィー インターネットセキュリティ 2012」では、ディスクへの書き込みがあると同時に検査できる。
さらにセキュリティを高めたければ、ファイルの読み出し時にもスキャンされるように設定を変えられる。ウイルスやスパイウェアが検出された際の駆除/隔離、そしてスキャンから除外するアイテムを追加したりと細かい部分まで設定できる。
仕事でMacを使っている筆者としては、マルウェア対策の対象範囲を「Apple Mail」のメッセージや、ネットワークボリュームにまで広げられる点を評価したい。
おせっかいなソフトの通信も遮断できる
怪しいアプリを指定して、ネットワークアクセスを遮断できる「アプリケーション保護」もなかなか便利だ。アプリごとに通信の可否を設定できる。また、ウイルスに感染してしまった場合も本ソフトが取り除いてくれる。
特筆すべきは、ウイルスでもスパイウェアでもないが、何度終了させても立ち上がってくるようなおせっかいなソフトを直接指定して、通信を遮断/起動しないようにブロックする設定ができること。
便利な使い方としては、モバイル通信でのファイルダウンロード中など、正規アプリの通信も遮断してムダなトラフィックを抑えることもできる。
ファイアウォール機能はステルスモードが便利
「デスクトップファイアウォール」機能はセキュリティソフトの定番機能。外部からの不正侵入を検知して遮断するものだ。「マカフィー インターネットセキュリティ 2012」では複数のルールを作成して鉄壁の設定を作ることもできるが、「ステルスモード」にして獲物を探すパケットから身を潜めるだけでも充分に効果があるはずだ。
メモリー使用量も少ない「Mac向けセキュリティ」の鉄板ソフト
「マカフィー インターネットセキュリティ 2012 Mac版」にはインターネットの危険からMacを守るために必要な機能がしっかり備わっている。
これまでMacでセキュリティソフトを使っていなかった方はもちろん、フリーソフトからのステップアップを望む、筆者のようなユーザーにとってもぴったりのソフトだ。そして、使っていて意外だったのが、メモリー使用量が少ないこと。
これまでフリーソフトを使ってきた理由の1つに「市販のウイルスソフトは不必要な機能がたくさんついていて重いのではないか」と思っていたところがあった。本ソフトを使用するまでは正直、多少動作が遅くなるだろうとあきらめていたのだが、良い方向に期待を裏切ってくれた。
「マカフィー インターネットセキュリティ2012 Mac版」は、Macを利用するユーザーに何よりもまずインストールしておいてほしいソフトと言える。