CPU黒歴史AMD編の第3弾は、「SledgeHammer/ClawHammer」のコード名でおなじみの、第1世代の「K8」アーキテクチャーの話である。K8世代はおおむね成功を収めたと言え、そのおかげか今では忘れられているのだが、出だしの第1世代は散々だった。
99年に発表されるはずが
2002年までずれこんだHammer
K8ことHammerの構想が最初に発表されたのは、1999年に開かれた半導体業界のイベント「Micro Processor Forum」(MPF)でのこと。講演を担当したのは当時のAMD CTOであるフレッド・ウェバー(Fred Weber)氏である。この時は講演のタイトルは、当初「An Athlon-Family Processor for Workstations and Servers」だったのが、「The AMD Athlon Processor: Future Directions」に変更され、内容もHammerそのものではなく、「LDT」(Lightning Data Transfer)こと「HyperTransport Link」とx86-64命令の説明に終始した(関連記事)。
翌2000年のMPFでは、「Athlon MP」とAMD-762チップセットが申し訳程度に紹介されただけで、この時点ではx86-64の話なども一切なし。しかし、2001年のMPFでは再びウェバー氏が登壇し、ここで初めてHammerアーキテクチャーが発表された。
発表時点では性能に関する話は皆無であった。性能についての説明があったのは、翌2002年のMPFである。当時のスライドではSPECint 2000とSPECfp 2000の数字のみが示されているが、講演会場では動作周波数に応じての性能も示されていた。また、マルチコアにおけるメモリー帯域も公開され、拡張性が確保されていることが示された。
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