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高速起動とフィーリング、上質を体現した1台

Acerのウルトラブック「Aspire S3」を触った

2011年11月02日 12時43分更新

文● 小林 久/ASCII.jp編集部

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 この冬パソコン業界で話題を集めそうなのが、ウルトラブック。簡単に言えば、20mmほどの薄型筺体に、Sandy Bridge世代の高性能CPUを搭載したモバイルノートの新カテゴリーである。

Aspire S3-1を手にする、日本エイサーのイザベル・チャン氏。個人向け製品のシニアプロダクトマネージャーを務めている

 今年5月にCOMPUTEX Taipeiで発表され(関連記事)、第1世代の製品が年末商戦向けに続々と登場する予定だ。国内市場向けではすでに、日本エイサー、東芝、レノボ、ASUSなどが参入を表明している。

 本命となるのは、インテルが来年投入予定の「Ivy Bridge」以降とされるが、現状でも超低電圧版のCore i5/7を搭載するなど、十分なスペックだ。

 例えば、国内市場で先鞭を付けた日本エイサーは9月発表の上位モデル「Aspire S3-1」で、Core i7-2637M(1.7GHz)を搭載している。

 ちなみに、ウルトラブックのイメージ……という点では、一足先に市場投入された「MacBook Air 13インチ」を想起する人も多いだろう。MacBook Airはウルトラブックではないが、薄さ・価格・性能・シンプルなインターフェスなど、共通点は多い。こちらはアップルストアのカスタマイズモデルで、Core i7-2677M(1.8GHz)を採用。薄さは17mmとなっている。

テーマは“いい経験”が得られるPC

 今回取材した日本エイサーのシニアプロダクトマネージャー、イザベル・チャン氏は「市場にはタブレットやスマートフォンといった新しいデバイスが登場しており、エクスペリエンスが変わってきた」と話す。

薄型で高性能はもちろんだが、デザインの良さもウルトラブックの特徴である

 エイサーは2008年にネットブック「Aspire One」を投入。国内でも注目を浴びるブランドとなった。ウルトラブックでも「20年以上のPCメーカーとしての経験を生かし、今まで以上にいい経験を提供したい」と、強い意気込みを示している。

 コモディティー化などという言葉で表現されるように、先進国のパソコン市場は成熟している。進化をし尽くしたという見方もあるかもしれないが、そこにはまだまだ改善すべき余地はある。従来のPCのストレスをどうやったら解消できるか。その課題に取り組んだ結果がAspire S3だという。

 Aspire Sシリーズは2モデルの構成。このうちAspire S3-1はSSDを搭載した上位モデルで、Core i7-2637M(1.7GHz)、メモリー4GB、SSD 256GBを搭載。予想実売価格15万円前後。Aspire S3-2はHDD搭載の下位モデルで予想実売価格9万円前後。Core i3-2367M(1.4GHz)、メモリー4GB、HDD 320GBを搭載している。

 いずれも、13.3型ワイド液晶(1366×768ドット)を備える。最薄部は約13mmで重量は1.4kg未満。バッテリー駆動時間はSSDモデルが約7時間、HDDモデルが約6時間で、スタンバイ状態では約50日間も電池が持つという。

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