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MS、マルチタッチセンサー搭載の新世代「1ボタン」マウス!

2011年08月02日 22時00分更新

文● 佐藤ポン(Redsheep)

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 日本マイクロソフトは8月2日、Windows 7専用の新型マウス「Microsoft TOUCH MOUSE」(タッチマウス)と、廉価版の「Microsoft Explorer Touch mouse」(エクスプローラー タッチマウス)を発表した。発売日は9月2日で、価格はそれぞれ7980円と4935円を予定している。

Windows 7専用の新型マウス「Microsoft TOUCH MOUSE」。サイズは縦約120×横62×高さ37mm。重量は約133g。ボディーのデザインはツルッと滑らか。表面に印刷された模様は、指先で触れると若干デコボコとした感触

廉価版の「Microsoft Explorer Touch mouse」はWindows XP/Vista/7、Mac OS X 10.4以降に対応。サイズは縦約109×横61×高さ34mm。重量は約115g。中央部にある大型タッチセンサーが目をひくデザイン

 日本マイクロソフトで行なわれた記者会見では、同社執行役リテールビジネス統括本部長・五十嵐章氏が製品を紹介した。

広範囲にタッチセンサーを敷き詰めた
高性能ワイヤレスマウス「TOUCH MOUSE」

 TOUCH MOUSEの特徴は、マウス上部の前半分が巨大なマウスボタンとなっている点だ。また、この前半分および側面に最大3本指まで認識可能なタッチセンサーを搭載している。

マウス上部の前半分と側面といった、指が当たる広範囲なエリアに最大3本指まで認識可能なタッチセンサーを搭載

 利用時には、本体左側をクリックすれば左クリックと認識され、本体右側をクリックすれば右クリックとなる。本体上部中央の溝辺りで1本の指を前後に滑らせると、タッチセンサーによって一般的なスクロールホイールと同じ機能が再現され、指を左右に動かすことによってチルトホイールと同様に機能する。「右クリックメニュー」は、従来どおり本体右側に指を置いてクリックだ。

 また2本指を前後に滑らせると、「画面の最大化」と「元のサイズに戻す」、「最小化」を実行可能。左右に動かすと「スナップ」と「スナップの解除」となっている。3本指を前後に動かすと、起動している全ウィンドウを一覧表示させる「インスタントビューアー」や、「デスクトップの表示」を利用できる。

 マウス側面の親指が当たる部分で指を前後に動かすと、ブラウザーなどで「進む/戻る」を行なえる。本製品にはボタンがひとつしかないが、従来のマウスで行なえた操作はすべてタッチセンサーで行なえる。ボタンを押す力があまりいらないため、慣れたらかなり使いやすそうだ。

TOUCH MOUSEのコンセプトビジュアル。1本から3本の指で操作ができる新しいマウス

TOUCH MOUSEの操作一覧。使ってみた感触では、ウィンドウの最大/最小化が便利だ。また、親指一本でのページ送りは、IEの他にChromeとFirefoxでも可能だった

コンシューマー&パートナーグループ リテールビジネス統括本部長・五十嵐 章氏。「化粧箱にもこだわった」という

デモンストレーションを行なった日本マイクロソフト Windows本部 エグゼクティブ プロダクト マネージャ・森 洋孝氏。森氏は「指を滑らせて使うマウスなので、マウス本体が勝手に動かないようにわざと少しだけ重くしている」と開発秘話を明かした

マイクロソフトディベロップメント PS&L 開発統括部 品質管理グループ ソフトウェア ディベロップメント テスト エンジニア・水谷 祐一氏。「開発時にもっとも苦労したのは、センサーの数の決定と、センサーをどれくらいの面積に並べたらいいのかというところ」とコメントした

 とても魅力的な製品だが、注意点が2つ! 本製品はWindows 7専用のマウスなので、それ以外のOSでは使用できない。そしてもうひとつは、指の動きで行なう操作はカスタマイズが不可能なところ。2本指や3本指を使って独自の操作を行ないたいと思っても、現状は変更不可能だ。

 記者会見で五十嵐 章氏は、「スクロールホイールやチルトホイールを開発してきたマイクロソフトが送り出す新世代のマウスが、TOUCH MOUSE。ユーザーインターフェースには強いこだわりを持っているので、使ってもらえれば持ちやすさと使いやすさに気付くだろう」と語った。本製品はWindows 7といっしょに使ったときに初めて威力を発揮するため、手で触れただけでは魅力は伝わりにくい。そのため、今後量販店などではタッチ&トライコーナーを充実させていく計画とのこと。

製品パッケージ。フタの中に透明なアクリルケースに本体が入っている

パッケージの中身はシンプル。本体と単三電池が2本、レシーバーだけだ

レシーバーは、マウス底面に収納できる。なお、このレシーバーをPC本体に刺すと自動的にドライバーがインストールされるため、ドライバーディスクは付属しない

レシーバー用のUSB延長ケーブルが付属。デスクトップ/ノートの背面など、手の届かないところにUSB端子がある場合に利用する

マウス用ユーティリティー「IntelliPoint」。「タッチ」のタブを選択すると、マウスの使い方が動画で表示される

廉価版「Explorer Touch mouse」にも大型タッチセンサーを搭載

五十嵐氏が手に持っているのが「Explorer Touch mouse」だ

 Explorer Touch mouseは、従来のマウスホイールボタンの位置にタッチセンサー「タッチ スクロール ストリップ」を搭載した新型マウス。カラーバリエーションは4種類(「テラコッタ」は、ビックカメラとヨドバシカメラのみの限定販売)。

 タッチ スクロール ストリップは、2011年1月28日に発売された「Arc Touch mouse」にも搭載されていたが、より進化したものとなっている。従来の上下スクロールに加えてチルト操作も可能になっているため、表計算ソフトなどで広大なドキュメントを作成する際には便利だ。また、タッチ スクロール ストリップ自体がクリックできる3つのボタンになっており、こちらはカスタマイズ可能。

カラーバリエーションは、写真左からブラック/ストーム グレー/サングレア レッド/テコラッタの4種類。テラコッタのみ、ビックカメラ/ヨドバシカメラ限定

 なお、Explorer Touch mouseの動作環境は、Windows XP(32bitのみ)/Vista/7、Mac OS X 10.4以降だ。


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