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MacPeople編集長がアップル新製品をメッタ切り!

2011年07月29日 22時00分更新

文● 広田稔、語り●吉田博英(MacPeople編集長)

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大変貌を遂げた「OS X Lion

── 最後は「OS X Lion」ですね。個人的な話をいうと、操作系統が大きく変わってしまって、なんだか使いにくいという第一印象でしたが……。

「OS X Lion」。新機能「Mission Control」を動作させているところ

吉田:特にスクロールホイール付きのマウスを使ってる人は、スクロール方向が変わったので違和感が大きいかもしれないね。

── 「システム環境設定」でスクロールの方向を変更できますけど、直しました?

吉田:トラックパッドとマウスで別々に設定できるので、マウスだけ直した。マジックトラックパッドのほうは、まだ辛くないかな。でも、Windowsと混在する環境で使ってる人は、OS X Lionのスクロール方向に慣れないほうがいいのかも。逆になるので、ストレスを感じちゃう。

── ソフトが動かないといった話も聞きます。

吉田:PowerPCソフトを動かす「Rosetta」が廃止されたのが大きいよね。でも2009年8月にMac OS X 10.6「Snow Leopard」をリリースしたときに、PowerPCのMacは切って、Intel製CPUにだけ対応マシンを絞っていたんだし、そろそろ切られてもしかたないかなと。実際にRosettaを使っているユーザーさんにしてみれば、そりゃないだろと思うけど、そのばっさり具合がアップルらしいというか。

── 一方でライセンス形態が変わったのは注目ですよね。個人使用なら、複数台のMacにインストールできるという。価格も2600円とOSにしては破格ですし。

吉田:アクティベーションを強化する世間の流れとは真逆の方向だけど、Apple IDによるひも付けがあるので、不正コピーはされないんだろうね。ただ、個人的には法人のライセンスパックがないのが困っている。

── ボリュームライセンスは別に出すと聞いていますが?

吉田:MacPeople編集部のOSをどうしようか悩んでる。何ですぐやってくれないのか、ビジネス方面のやる気がないのかと思ってしまう(インタビュー後、ボリュームライセンスが開始された)。

── SOHOならまだしも、大企業ではちょっと辛いですよね。

吉田:OSのライセンスといえば、OS X Lionでは使用許諾の内容が変わって、「仮想OS環境に中でAppleソフトウェアの追加のコピーまたはインスタンスを最大2部までインストールし、使用し、稼働させることができます」と記されるようになったんだよね。だから、仮想化ソフトの「VMWare」や「Parallels Desktop」にMac OS X 10.6をインストールしておいて、動かないソフトはそっちで使うなんてことが、できるようになるかもしれない。

── それはいいですね!

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