今回取り上げるニコン「COOLPIX P300」は、同社コンパクトデジカメの中でも多少、上級嗜好のあるユーザー向けの機種だ。
実売価格は3万5000円前後で、同社のスタンダードデジカメ「S9100」とほぼ同等。ボディサイズは約幅103×奥行き32×高さ58.3mm、撮影時重量は約189gとなっている。
ボディーカラーはブラックのみとなり、多少ボディの角こそ丸められているが、最近のコンパクトデジカメにしては珍しく角ばったデザイン。なんとなく無骨さを感じられるあたり、Sシリーズとは若干異なる印象だ。
シャッタースピードと絞りを
ダイヤルで調整できる
P300には「コマンドダイヤル」と「ロータリーマルチセレクター」の2つの調整ダイヤルがある。コマンドダイヤルは、プログラムシフトの調整(プログラムAE時)と、シャッタースピードの調整(シャッタースピード優先AE、マニュアル露出時)が可能。ロータリーマルチセレクターは、絞り優先AEとマニュアル露出時に絞りの調整が行なえるようになる。
調整は1/3EVの細かさで8秒~1/2000秒(高速連写設定時1/4000秒まで設定可)のシャッタースピードと、F1.8~F8.0(広角端時)の絞り値を自分で設定することができる。これとホワイトバランスを合わせることで、写真表現の範囲を自分好みに調整することができるはずだ。