秋葉原のGIGABYTEショールームにて、ゲーマー向けマザーボード「G1 Killer」シリーズの発表会が行なわれた。製品ラインナップは、最上位モデル「G1.Assassin」、ミドルクラスモデル「G1.Sniper」、エントリーモデルの「G1.Guerrilla」の3種類。どれも「X58」チップセットを搭載している。
X58チップセットを採用した理由についてGIGABYTEは、「複数のPCI Expressスロットをサポートしており、ゲーマーから熱い支持を受けているから。最新チップセットのP67を採用しなかったのは、P67が複数のビデオカードを搭載できるだけのPCI Expressスロットをサポートしていないから」としている。P67マザーでは発売されないのかと不安になるが「まずはX58でリリースするのが最優先。当然P67での製品化も検討している」とのことだ。
製品は3月4日発売予定で、市場想定価格は「G1.Assassin」が5万1000円前後、「G1.Sniper」が4万円前後、「G1.Guerrilla」が3万5000円前後。
それでは製品を見ていこう。何と言ってもこのシリーズは見た目のインパクトがスゴい。ライフルの弾倉やハンドガンの銃口を模したヒートシンクが、ゲーマー魂をくすぐる。このヒートシンクはライフルに似た独自の溝が掘られており、高い放熱性能を実現しているという。
放熱性能をさらに向上するため、ファン用のピンヘッダが5ヵ所に用意されているのもポイントだ。
G1 Killerシリーズは、ハードコアゲーマー向けモデルということで、SLIやCrossFire Xといったビデオカードの複数枚差しにも当然のことながら対応している。
さらに、Bigfoot Networks製のゲーマー向けLANコントローラ「Killer 2100」を搭載している。専用ツールを使用することで、Windowsを介さずゲームデータを直接ネットワーク専用チップで処理するため、CPUの負荷を軽減でき、オンラインゲームで絶大な威力を発揮するという。
ゲームにおいてサウンドは重要だ。気分を盛り上げるだけでなく、敵がどこにいるのかを察知するための情報源にもなる。そこで、G1 Killerシリーズの上位2モデルには、Creative製のサウンドチップ「X-Fi Xtreme Fidelity」(CA20K2)をオンボードで搭載している。音声用コンデンサは、最高品質の音声分解能とサウンド拡張性を誇るニチコン製の「MUSE ES」シリーズおよび「MW」シリーズを採用。ヘッドフォンアンプには、150Ωの大音量アンプを使用している。
GIGABYTE製マザーといえば、独自の超耐久サーマル機能「Ultra Durable 3」がウリだ。G1 KillerシリーズにもこのUltra Durable 3は搭載されている。メインBIOSが故障した際にバックアップから自動復元する「Dual BIOS」も、容量3TBのHDDに対応。3TBのHDDでもパーティションなしでブートできるようになっている。
なお、各製品のスペックなどの詳細は、GIGABYTEの「G1 Killer」モデル紹介ページを参照してもらいたい。
Intel 6シリーズ搭載製品の供給について
発表会の最後で、現在販売停止中の「Intel 6」シリーズチップセット搭載マザーボードの再販について、マーケティング本部長のTim Handley氏から話があった。不具合を解消したB3ステッピングのマザーボードは近日中に出荷予定で、対策品には型番の末尾に“B3”が追加されるとのこと。
型番はパッケージだけでなく、基板にプリントされた型番やBIOS、バンドルのユーティリティソフトなどでも確認できるので、未対策品と混同することはない。