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T教授の「戦略的衝動買い」 第135回

IDEOSの新サービス「モバイルIPフォン」を衝動買い!

2011年02月03日 12時00分更新

文● T教授

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スマートフォンの時代になって、ケータイに個性がなくなってきている点が残念。b-mobileの「IDEOS」(右)は、デザインはともかく、関連するサービスは新しい世界へのチャレンジといえる。ちなみに左側は、以前一時愛用していた「Nokia 7600」(まだ現役だ!)

 昨年末、b-mobile(日本通信)のAndroidスマートフォン「IDEOS」(関連記事)を購入して以来、実はずっとこの日を待っていた。同社が世界初の試みとして商品化した、”3G回線”を利用するIP電話(050番号)サービス「モバイルIPフォン」がいよいよスタートしたのだ(関連記事)。

 どのようなジャンルでも同じようなことがいえるが、IP電話の利用者像としては、一部のマニアックな人達と、その対極にあたる層=技術動向にまったく無関心なごく普通のユーザーが挙げられる。前者のマニアは研究熱心で問題対応力があり、常に新しいモノを求めている。後者の一般的なユーザーは、先端の実現技術への興味が薄い、善意の利用者だ。IP電話とは知らず利用しているケースが大多数を占める。

 b-mobileのサービスはこの点がポイントで、「3G回線上のモバイルIP電話」という以上に、一般的なユーザーにとって分かりやすい「低価格な月額利用料金」が特徴的なのだ。「所詮ベストエフォートで、回線状況によっては品質保証などないに等しいモノに値段をつけるなんて納得いかない……」という先端マニアの声は理解できるものの、この際忘れて話を進めてしまおう。

IDEOS専用の「モバイルIPフォン」サービス

 IDEOSは、10日間の定額パケット通信期間付きSIMカード「b-mobileSIM U300」が付属するスマートフォンだ。直販サイトb-MARKETの直販価格は2万6800円で、Amazonでも購入できる。

コンパクト&軽量なAndroid2.2.1搭載ケータイ「IDEOS」

b-MARKET販売モデル ラインナップ
名称 型番 利用可能期間 直販価格
IDEOS
(10日間定額データ通信つき)
BM-SWU300 10日間 2万6800円
IDEOS 7ヵ月使い放題パッケージ BM-SWU300-7M 6ヵ月間(185日)
+無料期間1ヵ月間(30日)
4万1700円
IDEOS 14ヵ月使い放題パッケージ BM-SWU300-7M 1年間(375日)
+無料期間2ヵ月間(60日)
5万6600円

 10日間の定額使い放題期間終了後もメールやネットサーフィンを行ないたいなら、SIMカードに料金を追加するだけでパケット上限なしに、定額で十分楽しめるようになる。利用料は、最も安価な「3G定額 1ヵ月プラン」が2980円だ。

b-MARKET継続プラン ラインナップ
名称 利用期間 直販価格
3G定額 1ヵ月プラン 1ヵ月間(30日) 2980円
3G定額 6ヵ月プラン 6ヵ月間(185日) 1万4900円
3G定額 1年プラン 1年間(375日) 2万9800円

 そんなIDEOSのサービスに、音声通信であるモバイルIPフォンの機能が加わったのである。

 人柱歓迎ムードに乗せられて(?)申し込みスタートの初日にクリックした筆者は、サービス開始日前日の午後、愛用のIDEOSをモバイルIPフォンとして拡張するための「アクティベーションコード」を受け取った。

モバイルIPフォンのアクティベーションコードが印刷された便箋1枚だけが、貴重品扱いで届いた

 開始日当日、指定されたモバイルIPフォン用セットアップページに早速アクセスしたのだが、ちょっとしたトラブルで、アプリのダウンロードは始まっていなかった。結局、セットアップ用ページから必要なアプリやユーティリティをダウンロードできたのは、夕食後となってしまった。

予定していた28日17時のカットオーバーが行なえず、結局その日のうちにということになった。実際は約3時間後に開通した

 モバイルIPフォンアプリを起動して、b-mobile IDとパスワード、そして「アクティベーションコード」をIDEOSから入力すると、手続きはいとも簡単に終了した。これで、筆者にとって生まれて初めての「3G回線上のモバイルIPフォン」が無事開通となった。

ダウンロードしたモバイルIPフォンアプリで設定。開通のための作業は、b-mobile専用サイトにログインしてアクティベーションコードを入力するだけ

3G回線、Wi-Fiの両方が使用できるので、ひとまず両方をONに

受話音量は、開通時には「中」に設定しておくよう指示される

発信中の様子。通話終了すると、Gmailの連絡先として登録した相手側の写真が表示される


「戦略的衝動買い」とは?

 そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。

 それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。

(次ページへ続く)

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