スマートフォンが本格的に流行しつつあり、日本でも2015年には契約者の半数がそのユーザーになるといわれている。しかし例えば、電車内で向かいのシートに座った全員が似たデザインのスマートフォンを目の前にかざしながら、振り付けしたように液晶画面を左右へこすっている光景はあまり見たくないシロモノだ。
何でも一番に買うのは大好きだが、みんなが右へ習えとばかりに同じモノを所有しだしたら、急に醒めていくのは筆者だけの悪い癖ではないだろう。初代iPhoneは発売日にゲットしたが、その1年後には現在と比べものにならないほど高額なペナルティを支払って解約した(それにもめげず、多くのAndroidケータイに凝っている)。最近困っているのは、右を見ても左を見てもiPhoneとAndroidケータイの洪水という点だ。
YUBZの黒電話風ハンドセット「Talk Mobile」
一般的なスマートフォンに飽き始めた頃、大判のスレート型ケータイの「Galaxy Tab」が登場した。Galaxy Tabは、大きすぎて筆者には使い回しが厄介だったiPadの半分のサイズだ。一見すると単なるインターネットクライアントのようだが、音声電話用の番号を持ったれっきとした3Gケータイ電話機だ。
ただし音声電話機のように使えるといっても、何も考えずに着信に応えると”ウォーキートーキー”(トランシーバー)のように周囲の人全員に会話の内容がダダモレになってしまう。個室や周囲に人のいない環境なら手ぶらでイヤホンなしの会話が行なえるため、リラックスできて最高だが、そんな素晴らしい通話環境は自宅か出張先のホテルの部屋くらいしかあり得ないだろう。
これは、グッドデザインで高性能なBluetooth対応のワイヤレスヘッドセットを活用したとしてもまったく同様だ。グラハム・ベル時代の電話から昨今のケータイまで、人は受話器を自分の耳にあてがって会話するスタイルに慣れすぎている。そして周囲も、そういった伝統的なスタイルにはほんの少しの「怪しさ」も抱かない。
筆者が初めてNokiaケータイと専用のBluetoothヘッドセットを使ってからすでに7年が経過している。しかしハンズフリー通話は、自動車の運転中を除き、社会の一般的な常識ラインにはいまだいたっていない。それは、伝統的な本来あるべき姿から道を踏み外したことからくる、一種独特な違和感のせいだ。
そんな時代にピッタリでナチュラルな商品が、YUBZの「Talk Mobile」だ。市場に氾濫するメジャーなケータイ電話のイヤホンジャックにマッチするように、いくつかの変換アダプタープラグをセットにして販売されている。いろいろなケータイで試したが、結局筆者はTalk MobileをGalaxy Tabと一緒に使っている。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。
(次ページへ続く)

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