Windows 7の登場以降、デスクトップパソコンと言えば大画面の液晶ディスプレーにタッチパネル機能を搭載する製品が一般的になった。今回紹介するデルの「Inspiron One 2310」は、大型フルHDディスプレーにマルチタッチ機能、テレビチューナーまで搭載しながら低価格を実現した、非常にコストパフォーマンスの高い製品である。
シンプルなフォトフレーム風スタイル
まずは外観から見ていこう。Inspiron One 2310は薄型のディスプレーの背面に、ノートパソコンと同じアーキテクチャーのマザーボードやCPUを搭載した、ごく一般的なディスプレー一体型デスクトップである。スタンド部分はディスプレー左右下側の2本の脚と背面の可動式スタンドだけで、奥行きが非常に狭い。奥行き方向の最小サイズはわずか90mmしかない。ノートパソコンでさえ置き場に困るような机の上でも、これなら置きやすいだろう。なお幅は570mmと、23型ディスプレーを搭載するだけあってさすがに大きい。
ディスプレーは23型ワイドでフルHD解像度、グレアパネルという一般的なものだ。評価機は光学式タッチパネルを搭載しており、2本指でのマルチタッチ操作も可能である。ディスプレーの下には「THX」のロゴマークがついたメッシュ状のパネルがあり、その中にはステレオスピーカーが搭載されている。スピーカーの音質については後述する。
付属のキーボードとマウスはワイヤレス式である。ただし、レシーバー機能は本体内蔵ではなく、USBドングルタイプが付属している。IEEE 802.11a/g/n対応の無線LAN機能も内蔵しているので、本体につなぐケーブルは電源とテレビアンテナだけで済む。
デルのタワー型デスクトップ機とは異なり、Inspiron One 2310はほぼ固定仕様で販売されている。選択できるコンポーネントは、ディスプレーのタッチ機能のあり/なし程度。今回の評価機は「プレミアムパッケージ」と呼ばれる構成で、そのほかに低価格な「ベーシックパッケージ」も用意されている。基本的に「プレミアム=Core i5+BD」「ベーシック=Core i3+DVD」と考えれば、違いがわかりやすい。
パッケージによる仕様の違い | ||
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プレミアムパッケージ | ベーシックパッケージ | |
CPU | Core i5-460M(2.53GHz) | Core i3-370M(2.40GHz) |
光学ドライブ | BDコンボドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
価格 | 10万4800円から | 8万9800円から |