ヴィンテージ級機器とも相性抜群
筆者は、iPodやiPhoneが流行の現代にあっても、メインのデジタル・オーディオ機器には、Bang & OlfsenのDAP「BeoSound 2」やケンウッドの「Media Keg」などヴィンテージ級機器を愛用している変人なのだが、「MDR-NC300D」はこれらの機器とも極めて相性が抜群だ。
航空機に乗っていても、新幹線に乗っていても、「MDR-NC300D」の液晶表示を眺めていると、時には実際の環境とは関係なく、A/B/Cのモードを自動的に切り替えながら、ノイズキャンセリングの最適化作業を行なっている様子がよく分かる。
また「MDR-NC300D」は、「NORMAL」、「MOVIE」、「BASS」の3つのサウンドモードを搭載しており、SOUND MODEスイッチでマニュアル切り替え可能だ。「MOVIE」モードでは、小さな台詞の中音域をブーストし、爆発音のような大きな音を逆に小さくすることで、航空機や電車のような騒音環境の中でも聞きやすくする。
「BASS」モードでは、筆者の大好きな70年代ロックグループの代表でもある「バニラ・ファッジ」(Vanilla Fudge)のベーシスト、ティム・ボガート(Tim Bogert)の走り回るようなベースをパワフルな音に変身させて、より前面に押し出してくれる。
また、精度の高いイヤーピースを用いても、ヘッドホンと外耳の入り口との間にはわずかな隙間ができ、空気漏れを原因とする外界ノイズのレベル変化が起こってしまうという場合は、本体背面にある「NC OPTIMIZE」スイッチを調整すればよい。ノイズキャンセル信号量やスペクトラムを電気的に調整することで、かなり微妙な感覚だが、細かな補正を実現できる。
ソニーのデジタルノイズキャンセリング・ヘッドホン「MDR-NC300D」は、モバイルにも最適な頑丈な筐体を採用し、リアルタイムで環境ノイズを解析する。そして、アウトドアで音楽などを楽しみたい人に、オーディオソースのあるべき姿を最適化して届けようとするソニーらしい素晴らしい商品だ。
今回の衝動買い
アイテム:デジタルノイズキャンセリング・ヘッドホン「MDR-NC300D」
価格:3万975円
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
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