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スピード・低コスト印刷で省エネ!

ジェルジェットインクの「IPSiO GX e7700シリーズ」発表

2010年04月13日 06時00分更新

文● 花茂未来/インサイトイメージ

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 4月12日、リコーはネットワーク対応のA3判ジェルジェットプリンターの新製品「IPSiO GX e7700シリーズ」を発表した。ラインナップは、1年間の無償保証が付く「IPSiO GX e7700」と3年保障が付く「IPSiO GX e7700 安心3年モデル」の2モデル。

IPSiO GX e7700シリーズ

 特徴は、印刷速度の向上と消費電力の低下。従来機種にあたるIPSiO GX 7000シリーズでは3秒以下だったカラー時のファーストプリントが2.6秒以下になり、動作時の平均消費電力は35W以下となった。さらに、省エネモード時の消費電力は、IPSiO GX 7000シリーズの2.8W以下から、2.2W以下にまでなっている。

 また、自社開発のインク節約機能「新レベルカラー印刷機能」を搭載し、原稿に応じて最適な濃度調節を行なう。文字はくっきりと、イラストやグラフなどでは濃度をおとした経済的な印刷ができるようになった。

 なお、ジェルジェットとはリコー独自の「GELJET ビスカスインク」のこと。一般的にインクジェットプリンターでは染料インクと顔料インクのどちらかを使う。しかし、染料インクでは水に弱くにじみやすい。一方、顔料インクは紙に浸透しにくく乾燥に時間がかかるという問題がある。

 その両インクのデメリットを克服したのが、GELJET ビスカスインクだ。基本は顔料系インクだが、紙への浸透性を向上させてレーザープリンターのような速乾性を持たせた。また、「ジェル」の名の通り、色素を紙表面に粘着させるような仕組みになっており、くっきり感と鮮やかさを向上させたという。

速乾性の高いジェルジェットインク

 両モデルとも、販売は6月を予定する。価格は、IPSiO GX e7700が7万1800円、IPSiO GX e7700 安心3年モデルが9万1800円となっている。

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