CPUクーラー2009年発売モデル最強王座はどれだ？【第3回】

2009年12月27日 20時00分更新

文● 宇野貴教

　毎年恒例企画となっているCPUクーラー王者決定戦。4年目となる今回は、今年発売された空冷CPUクーラーの中から、複数のソケットに対応した製品をピックアップして性能を比較していく。
　テスト方法は第1回と同じなのでここでは省略する。忘れてしまった人は【第1回】をおさらいしてほしい。

テスト環境
CPU	Phenom X4 II 965 BlackEdition(3.4GHz/TDP125W)
マザーボード	ASUSTeK「M4A79T Deluxe」（AMD 790FX）
メモリー	DDR3 PC-10600 1GB×2枚
HDD	Seagate「ST2160812AS」(160GB SerialATA)
OS	Windows 7 Ultimate (32bit)

歴史あるオリジナル形状の進化モデル
ZALMAN「CNPS9900A LED」

●対応ソケット:775/1366/1156、754/939/940/AM2/AM2+/AM3
●寸法/重量：120(W)×120(D)×25(H)mm/730g
●ファン回転数：800～2000rpm（±10%）
●ノイズ：18～38dB（±10%）
●実売価格：7180円前後
●製品情報URL：http://www.zalman.co.kr/jpn/product/coolers/9900ALED.asp

　ヒートパイプが120mm角ファンの羽に合わせてぐるりと円を描き、その周りに小型の放熱フィンが並ぶ、一目でZALMAN製とわかる歴史あるクーラーだ。放熱フィンはすべて銅製で、冷却性能に大きく貢献している。今回はトップには一歩及ばない結果だったが、ハイエンド向けとしての冷却ポテンシャルは高い。見た目の美しさも購入欲をかき立ててくれる製品だ。

アイドル時
	CPU温度	チップセット温度	メモリ温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	26℃	35.3℃	23.4℃	35.4℃	43dB	1000rpm
純正より	-16℃	-8℃	-12.6℃	-11℃	+2dB	-1500rpm

高負荷時
	CPU温度	チップセット温度	メモリ温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	43℃	34.5℃	26.6℃	37.9℃	54dB	1900rpm
純正より	-4℃	+3℃	-6.1℃	+2.7℃	-1dB	-1200rpm

ファンコントロールボタンを搭載
ZALMAN「CNPS10X Extreme」

●対応ソケット:775/1366/1156、754/939/940/AM2/AM2+/AM3
●寸法/重量：135(W)×100(D)×160(H)mm/920g
●ファン回転数：1000～2150rpm（±10%）
●ノイズ：20～39dB
●実売価格：7980円前後
●製品情報URL：http://www.zalman.co.kr/jpn/product/coolers/10X.asp
●ASCII.jp記事URL：http://ascii.jp/elem/000/000/428/428552/

　ZALMAN製クーラーには珍しく、箱形をしたサイドフロータイプの製品である。一見すると普通だが、天頂部にあるボタンとダイヤルによりユーザーが自由にファンの回転数を設定できるというユニークな機能を搭載する。これにより、静音からオーバークロックまで幅広いユーザーに対応できるわけだ。冷却性能も高めで、細かくファン制御したい人にお勧めだ。

アイドル時
	CPU温度	チップセット温度	メモリ温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	27℃	39.4℃	25.6℃	36.6℃	42dB	1100rpm
純正より	-3℃	+7.1℃	-3.9℃	+3.9℃	-2dB	-1100rpm

高負荷時
	CPU温度	チップセット温度	メモリ温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	43℃	37.7℃	27.4℃	40.3℃	55dB	2200rpm
純正より	-16℃	-4.8℃	-11.8℃	-8.6℃	+3dB	-1200rpm