日本エイサー(以下Acer)は15日、東京都内にて製品発表会を開催し、人気のNetbook「Aspire one」の新モデルなど、多数のノートパソコン新製品を発表した。残念ながら、先週8日に北京で開かれたAcerのイベントで公開された新製品の姿はなかったが、なかなか粒ぞろいの製品が揃っている。まとめて見ていこう。
なお、Acerは現在、「Acer」「Gateway」「eMachines」の3ブランドを揃えて、多種多様な消費者のニーズに応える戦略をとっている。日本市場での各ブランドは、Acerがテクノロジー好きの先進ユーザーを、Gatewayは個性やデザインを重視するユーザーを、そしてeMachinesはコストパフォーマンスを最重要視する若者などをそれぞれターゲットにすると位置づけられている。
1kg前後まで軽くなった新Aspire one
10.1型液晶ディスプレーを搭載するNetbook「Aspire one 10.1inch」の新製品(D250シリーズ)は、従来製品より薄く軽くなったのが大きな特徴だ。厚さは30mmを大きく切った約25.4mm。重さも約1.07kgとなっている。バッテリー駆動時間は約3.5時間(独自計測)。オプションの6セルバッテリーを使用した場合は、バッテリー駆動時間は約7.5時間まで伸びる。
ディスプレーサイズは10.1型で、解像度は1024×600ドットのワイドSVGA。CPUは最近のNetbookで採用事例の多いAtom N280(1.66GHz)。メモリーは1GBで、OSはWindows XP Home Edition。スペック面ではオーソドックスなNetbookである。
サラウンド出力技術「Dolby Headphone Technology」に対応したヘッドホン出力を搭載するといった、新しいギミックも取り入れられている。
価格はオープンプライスで、予想実売価格は4万9800円前後。Office Personal 2007(2年間ライセンス版)搭載モデルが5万9800円前後。4月24日からの発売を予定している。
Aspire one AOD250-83 | |
---|---|
CPU | Atom N280(1.66GHz) |
メモリー | 1GB |
グラフィックス | Intel 945GSE Expressチップセット内蔵 |
ディスプレー | 10.1型ワイド 1024×600ドット |
HDD | 160GB |
光学ドライブ | 搭載せず |
無線通信機能 | IEEE 802.11b/g |
サイズ | 幅258.5×奥行き184×高さ25.4mm |
質量 | 約1.07kg |
バッテリー駆動時間 | 約3.5時間 |
OS | Windows XP Home Edition SP3 |
予想実売価格 | 4万9800円 |
GatewayからもNetbook登場
Gatewayブランドからも、Netbook「LT2000」シリーズが発表された。
10.1型ワイド/1024×600ドットディスプレーに、Atom N280(1.66GHz)搭載といったスペックは新Aspire oneとほぼ同等だが、厚さは約26.4mmで、重さは1.18kg。重さは従来のAspire one(D150)とほぼ同等だ。
Gatewayブランドはデザインを重視するユーザーに訴求するブランドに変えていくとのことで、LT2000も天板中央にロゴの入った銀のプレートがはめ込まれるなど、Aspire oneとは違ったデザインが魅力となっている。
価格はオープンプライスで、予想実売価格は4万9800円前後。発売は4月下旬の予定。