発売直後から大ブームを巻き起こした開発コードネーム“Conroe”こと「Core 2 Duo」だが、それと同じ名を冠するノートPC向けのデュアルコアCPU“Merom”こと「Core 2 Duo」がアキバにお目見えとなった。同CPUの発売日と価格は未定ながら、各ショップでデモ機の展示が始まっている。
デスクトップ版「Core 2 Duo」(Conroe)に続き、モバイル版「Core 2 Duo」(Merom)がアキバにお目見え | 各ショップで動作デモを開始した。発熱量や消費電力も含め、その性能が非常に気になるところだ |
開発コードネーム“Merom”ことモバイル版「Core 2 Duo」は、デュアルコア採用で共有型の内蔵2次キャッシュメモリー、64bit拡張機能や仮想マシン機能対応(モデルT5500を除く)を備えるなど基本的な仕様はデスクトップ版「Core 2 Duo」と同じ。ただしFSBは1066MHzから667MHzへ、TDPは65W/75Wから34Wへとそれぞれ引き下げられている。
ラインナップおよびスペックは「Core 2 Duo T7600」(2.33GHz/L2 4MB)、「Core 2 Duo T7400」(2.16GHz/L2 4MB)、「Core 2 Duo T7200」(2.00GHz/L2 4MB)、「Core 2 Duo T5600」(1.83GHz/L2 2MB)、「Core 2 Duo T5500」(1.66GHz/L2 2MB)の計5モデル。現時点での対応マザーボードはすでに流通しているCore Duo対応の製品となるが、BIOSのバージョンなどは要確認といったところだろう。
デモ機に使用されている「Core 2 Duo T7200」 | 「Core 2 Duo T7200」の裏面。Socket 479のピン配列だ |
「Core 2 Duo T7200」のステータスを「CPU-Z」で確認 |
本日より、BLESS秋葉原本店とツクモパソコン本店IIでは「Core 2 Duo T7200」を搭載したデモ機を、フェイスでは「Core 2 Duo T7400」を搭載したノートPCの展示が行なわれている。なお明日から、カクタソフマップで「Core 2 Duo T5500」を搭載したデモ機を、ドスパラ本店でも使用するCPUのモデルは未定ながらデモ機の展示を行なうとしている。
「Core 2 Duo T7200」(2.00GHz/L2 4MB)を搭載したBLESS秋葉原本店のデモ機でベンチマークを計測したところ、「Superπ」の104万桁演算が27秒、「CINEBENCH 9.5」のCPU Benchmarkが、シングルコアで“331”、マルチコアで“609”という結果になった。また、「3D Mark 06」のCPUスコアは“1730”(総合スコアは“4472”)だった。ちなみにBLESS秋葉原本店によると、ほぼ同条件で計測した「Core 2 Duo E6300」のCPUスコアは“1628”、「Athlon 64 X2 4400+」では“1520”だったという。どうやら「Core 2 Duo T7200」の性能は、「Core 2 Duo E6400」と「Core 2 Duo E6300」の中間あたりとなるようだ。
各ショップがデモを始めたということで、同CPUの発売も近いと予想できるが、あいにく発売日は未定のまま。ただ、九十九電機やフェイスなどで“Merom”を搭載したノートPCを9月中旬~下旬に発売予定としていることから、CPU単体のリテールパッケージ品も10月には登場するものと思われる。
「Core 2 Duo T7200」とAOpenのマザー「i975Xa-YDG」を組み合わせたBLESS秋葉原本店のデモ機 |
「Core 2 Duo T7200」とGigabyteのマザー「GA-8I945GMMFY-RH」を組み合わせたツクモパソコン本店IIのデモ機 |
「Core 2 Duo T7400」を搭載したフェイスのノートPC“Progress MXT”シリーズのデモ機。FFベンチ3(HI)のスコアは“7410”だった | デモでは「Core 2 Duo T7400」が使用されているが、9月下旬に同店から販売予定のノートPCは「T7400」ではなく、「T7200」もしくは「T5600」が搭載される予定。本日より受注予約の受け付けを開始した |