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ガンホー、元職員が不正アクセスで逮捕――RMTで借金返済

2006年07月20日 16時40分更新

文● 編集部

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ガンホー・オンライン・エンターテイメント(株)は20日、同社の「元職員」(26歳/男性)が在職中に、同社の運営するオンラインゲーム“ラグナロクオンライン”のサーバーに不正アクセスしたとして所轄警察に逮捕されたと発表した。

元職員は、直属上司のアカウントを盗み見てゲームデータを管理するサーバーにアクセスし、ゲーム内仮想通貨を作り出し、RMT(リアルマネートレード)業者に販売することで売却益を得ており、売却益を借金返済と遊興費に充てていたという。

社内調査による不正行為の確認は3月24日で、5月31日までに全容が判明し、6月1日に被害届を提出。警察当局から“不正アクセス禁止法違反の容疑にて当該職員逮捕”の連絡を受けたため、7月19日付けで懲戒解雇処分にしたとしている。

同社では、事件の責任を明確にするために、管理監督責任で社内処分を行なったとしており、代表取締役社長を役員報酬10分の1減額を3ヵ月、担当取締役を役員報酬10分の1減額を3ヵ月、直属上長3名を給与10分の1減額を1~2ヵ月、システム管理者1名を給与10分の1減額を2ヵ月、とした。併せて、今後、不正につながる可能性のある業務用ツールで、ゲーム内仮想通貨やアイテム作成権限者を必要最少人数まで絞込むとともに、業務全般の管理体制を見直すための社内プロジェクトチームを設置するとしているが、サービス運営会社を介さずにゲーム内の通貨やアイテムなどを有償で取り引きするRMTへの対応については言及していない。

ちなみに同社は、ソフトバンク(株)代表取締役社長の孫正義氏の弟である孫泰蔵氏が代表取締役会長を務めており、“ラグナロクオンライン”は、韓国のまんが家リー・ミョンジン(Lee Myoungjin)氏のファンタジーコミックス『ラグナロク』の背景と設定を基にした多人数同時接続型ロールプレイングゲーム。

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