日本IBM、Pentium M 755とATI MOBILITY FIRE GL T2搭載のモバイルワークステーション“ThinkPad T42p”を発表
2004年07月12日 17時24分更新
日本アイ・ビー・エム(株)(日本IBM)は12日、ノートパソコン“ThinkPad(シンクパッド)シリーズ”のハイエンドモデルとして、Pentium M 755-2GHzとカナダATIテクノロジーズ社のOpenGL対応3Dグラフィックスアクセラレーター『ATI MOBILITY FIRE GL T2(モビリティーファイヤージーエルティーツー)』を搭載するA4サイズのモバイルグラフィックスワークステーション“ThinkPad T42p”3製品を今月14日に出荷開始すると発表した。同社直販サイト“IBMショッピング”のIBMダイレクト価格は45万5700円(2373-KZJ)から。
14.1インチSXGA+液晶ディスプレー搭載で、最も低価格な『ThinkPad T42p 2373-KZJ』 |
ThinkPad T42pは、2003年11月発売の“ThinkPad T41p”の後継機種で、6月に発売した“ThinkPad T42シリーズ”の上位機種にあたる。一般的なビジネス/コンシューマー向けA4ノートパソコンであるThinkPad T42と比較してThinkPad T42pは、より高速なCPUとグラフィックスアクセラレーター、大容量のメモリー&HDDを搭載しており、3D CGやCADなどのアプリケーション稼働テストを行ない動作保証を取得(予定)するモバイルグラフィックスワークステーションと位置づけられている。
15インチUXGA液晶ディスプレー搭載の最上位モデル『ThinkPad T42p 2373-KXJ』 |
主なスペックは、チップセットにIntel 855PM、メモリーはPC2700準拠のDDR SDRAM1GB(最大2GB)を搭載。HDDは毎分7200回転の60GBタイプで、落下などの衝撃からHDDの損傷を保護する“IBMハードディスク・アクティブプロテクション・システム”、バックアップ&復旧ソフトウェア“IBM Rescue&Recovery with Rapid Restore(IBMレスキュー&リカバリー ウィズ ラピッドリストア)”、HDDやOSパスワードを一括管理する“セキュリティーチップ”などの“ThinkVantageテクノロジー&デザイン”(ユーザーの立場から利便性や快適性を追及し、生産性の向上を図る独自機能)を搭載する。
グラフィックスアクセラレーター“ATI MOBILITY FIRE GL T2”(AGP 4X接続)にビデオメモリー128MBを搭載し、上位2機種(2373-KXJ/2373-KZJ)は15インチUXGA(1600×1200ドット/1677万色)表示で広視野角(上下左右170度)のFlexView液晶ディスプレーを内蔵。下位機種(2373-KTJ)は14.1インチSXGA+(1400×1050ドット/1677万色)表示のTFT液晶ディスプレーを内蔵する。
光ドライブは最上位機種と下位機種(2373-KXJ/KTJ)がDVD-RAM/R/RW対応のDVDマルチドライブを、上位機種(2373-KZJ)は8倍速DVD-ROMドライブを内蔵。いずれもセカンドHDDやセカンドバッテリーに換装可能なウルトラベイ・スリムに搭載する。通信機能はIEEE 802.11a/b/g準拠の無線LAN(2373-KZJではオプション)、10/100/1000BASE-T準拠のEthernet、最高4MbpsのIrDA 1.1、世界52地域対応の56kbpsファクスモデム(V.90準拠)、およびBluetooth 1.1を内蔵。
インターフェースは、USB 2.0×2/パラレル/アナログRGB/TV出力(S-VIDEO)/オーディオ入出力/拡張バスコネクターなど。拡張スロットはPCカードスロット(TypeII×2/TypeIII×1、CardBus対応)を内蔵する。
保障期間は1年で、国内では引き取り修理、海外では日本返送または修理依頼国で修理対応となる。バッテリーはリチウムイオンタイプで、駆動時間は最上位機種から順に5.4時間/5.7時間/6.1時間(JEITA測定法1.0準拠の同社測定値)。プレインストールOSはWindows XP Professional。
本体サイズと重量は、上位2機種が幅329×奥行き290×高さ36(最薄部31)mm/2.82kg(バッテリーパック、光ドライブ内蔵時)、下位機種は幅311×奥行き277×高さ31.4(最薄部26.6)mm/2.43kg。消費電力は最大72W。
なお、同時に同社が定めたスペックを選択することで低価格&短納期に提供できるという“IBM Think Express(IBMシンクエクスプレス)”対象モデルを、ThinkPad T42/R51/X40に各1製品ずつ追加した。各製品の主なスペックと価格は以下のとおり。いずれも今月16日に出荷開始予定。
- ThinkPad T42 2373-MJ4
- 24万3600円
- Pentium M-1.50GHz/DDR SDRAM512MB/HDD 40GB/DVDマルチドライブ内蔵/14.1インチXGA液晶ディスプレー/IEEE 802.11b/g準拠無線LAN/セキュリティー・チップ
- ThinkPad R51 2887-MJ0
- 23万3100円
- Pentium M-1.50GHz/DDR SDRAM512MB/HDD 40GB/DVDマルチドライブ内蔵/15インチXGA液晶ディスプレー/IEEE 802.11a/b/g準拠無線LAN/セキュリティー・チップ
- ThinkPad X40 2371-BJ1
- 18万6900円
- 超低電圧版Pentium M-1GHz/DDR SDRAM512MB/HDD 20GB/12.1インチXGA液晶ディスプレー/セキュリティー・チップ