- 4980円という超低価格にもかかわらず、高機能レタッチソフトの機能をほとんど網羅。
- 使い勝手も初心者から上級者まで対応できる。
- Exif情報を保持したままファイルを保存できない。
- テキストがイメージとして扱われるので、再編集ができない。
●(A)【トーンカーブとレベル補正を搭載】高度なフォトレタッチには欠かせない、トーンカーブとレベル補正機能を搭載。/●(B)【効果が一目でわかるフィルタブラウザ】83種類のフィルタを搭載し、その効果が見て分かるサムネイル表示が用意されているフィルタブラウザ。/●(C)【機能をまとめたツールボックス】マウスの動きに対して開閉できるオールインワンツールボックス。使いやすい。 |
一番のライバルと目される、「Adobe Photoshop Elements 2.0」。写真をクリックすると当該記事に移動します。 |
「Adobe Photoshop 7.0 日本語版」レビュー。 |
驚異的な低価格で発売されたアイフォーの「The Graphics [ペイント] for Windows」(以下、ペイント)。4980円という価格で、これだけの使える機能を揃えたフォトレタッチソフトは初めてだ。ずばりライバルはアドビシステムズの「Adobe Photoshop Elements 2.0」になるわけだが、Elementsのおよそ半分の価格にもかかわらず、機能的にはElementsを超えるものを装備している。Elementsでは兄貴ぶんの「Adobe Photoshop 7.0」との差別化のために外されているトーンカーブやチャンネルといった上級者向け機能も、ペイントには搭載されているのだ。
フォトレタッチソフトとしてみると、色調補正の機能に申し分はなく、ウィザードを使った補正から、手動による細部にわたった補正まで思い通りにできる。最大の特徴は、RGB各色16ビットでの自由な画像編集ができる点だ。普通は8ビット、つまりRGB各色256階調での画像編集が当たり前だが、ペイントは各色6万5536階調でフィルタや変形などの編集ができる。これにより、微妙ではあるが画像編集による画質の劣化を最低限に抑えられる。RGB各色16ビット出力対応のイメージスキャナを持っているユーザーにとって効果のある機能だ。
●【ウィザードで画質を向上】 8つのダイアログボックスを使って、画質補正のオプションを設定し、一度に画質を向上できる機能。各ダイアログボックスとも、分かりやすい用語と解説が付いて、初心者でも使いやすい作りになっている。 |
デジカメユーザーにとっては、残念なことにExif情報を保持したままの編集ができない。Exifなんか気にしないというユーザーもいるだろうが、撮影データを気にする写真マニアにはなんとかしてほしいところだろう。
Elements2は、デジタル写真を手軽にカッコよく編集したい、いずれはPhotoshopが欲しい、そんな人にイチ押しの画像編集ソフトだ。
●【DigitalAnimator】 外部ツールとして、Web用GIFアニメーション作成ツールが付いている。既存の画像を使ってアニメーションを作成できるウィザードもあるので、初めてでも手順に沿って操作すればいい。 |
The Graphics [ペイント] for Windowsの主なスペック | |
製品名 | The Graphics [ペイント] for Windows |
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OS | Windows 98/Me/2000/XP |
CPU | OSの動作に必要なもの |
メモリ | OSの動作に必要な容量(高解像度の画像編集・印刷には128MB以上を推奨) |
HDD | 150MB以上 |
最大画像解像度 | 15000×15000ドット |