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The Graphics [ペイント] for Windows

The Graphics [ペイント] for Windows

2003年01月16日 00時00分更新

文● 薮田 織也

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『GOOD』
  • 4980円という超低価格にもかかわらず、高機能レタッチソフトの機能をほとんど網羅。
  • 使い勝手も初心者から上級者まで対応できる。
『BAD』
  • Exif情報を保持したままファイルを保存できない。
  • テキストがイメージとして扱われるので、再編集ができない。
The Graphics [ペイント] for Windows
●(A)【トーンカーブとレベル補正を搭載】高度なフォトレタッチには欠かせない、トーンカーブとレベル補正機能を搭載。/●(B)【効果が一目でわかるフィルタブラウザ】83種類のフィルタを搭載し、その効果が見て分かるサムネイル表示が用意されているフィルタブラウザ。/●(C)【機能をまとめたツールボックス】マウスの動きに対して開閉できるオールインワンツールボックス。使いやすい。
Adobe Photoshop Elements 2.0
一番のライバルと目される、「Adobe Photoshop Elements 2.0」。写真をクリックすると当該記事に移動します。
Adobe Photoshop 7 日本語版
「Adobe Photoshop 7.0 日本語版」レビュー。

 驚異的な低価格で発売されたアイフォーの「The Graphics [ペイント] for Windows」(以下、ペイント)。4980円という価格で、これだけの使える機能を揃えたフォトレタッチソフトは初めてだ。ずばりライバルはアドビシステムズの「Adobe Photoshop Elements 2.0」になるわけだが、Elementsのおよそ半分の価格にもかかわらず、機能的にはElementsを超えるものを装備している。Elementsでは兄貴ぶんの「Adobe Photoshop 7.0」との差別化のために外されているトーンカーブやチャンネルといった上級者向け機能も、ペイントには搭載されているのだ。

 フォトレタッチソフトとしてみると、色調補正の機能に申し分はなく、ウィザードを使った補正から、手動による細部にわたった補正まで思い通りにできる。最大の特徴は、RGB各色16ビットでの自由な画像編集ができる点だ。普通は8ビット、つまりRGB各色256階調での画像編集が当たり前だが、ペイントは各色6万5536階調でフィルタや変形などの編集ができる。これにより、微妙ではあるが画像編集による画質の劣化を最低限に抑えられる。RGB各色16ビット出力対応のイメージスキャナを持っているユーザーにとって効果のある機能だ。



レシピパレット
●【ウィザードで画質を向上】 8つのダイアログボックスを使って、画質補正のオプションを設定し、一度に画質を向上できる機能。各ダイアログボックスとも、分かりやすい用語と解説が付いて、初心者でも使いやすい作りになっている。

 デジカメユーザーにとっては、残念なことにExif情報を保持したままの編集ができない。Exifなんか気にしないというユーザーもいるだろうが、撮影データを気にする写真マニアにはなんとかしてほしいところだろう。

オートマスクペンツール 3D文字ウィザード
●【ペンでなぞると自動的に背景を削除】 面倒な画像の切り抜きも、オートマスクペンツールを使って被写体の輪郭をなぞると、被写体と背景の色域や階調の変化を読み取って、自動的に背景を削除してくれる。被写体の輪郭のコントラストが弱い画像の場合は、うまく切り取れない。●【好みのフォントを3D文字化できる】 3D文字ウィザードを使うと、好みのフォントで入力した文字を立体にできる。3D文字にはテクスチャや写真を貼り付けられる。3D文字の向きや角度、光源なども調整できる。

 Elements2は、デジタル写真を手軽にカッコよく編集したい、いずれはPhotoshopが欲しい、そんな人にイチ押しの画像編集ソフトだ。

DigitalAnimator
●【DigitalAnimator】 外部ツールとして、Web用GIFアニメーション作成ツールが付いている。既存の画像を使ってアニメーションを作成できるウィザードもあるので、初めてでも手順に沿って操作すればいい。

記事制作協力

宮澤篤司氏 http://www.a2shi.tv/

SantaCroche http://www.santacroche.co.jp/
The Graphics [ペイント] for Windowsの主なスペック
製品名 The Graphics [ペイント] for Windows
OS Windows 98/Me/2000/XP
CPU OSの動作に必要なもの
メモリ OSの動作に必要な容量(高解像度の画像編集・印刷には128MB以上を推奨)
HDD 150MB以上
最大画像解像度 15000×15000ドット

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