(株)日立製作所は6日、同社が納入したスーパーコンピュータシステム『HITACHI SR8000/MPP』を使用して、東京大学 情報基盤センター スーパーコンピューティング研究部門の金田康正教授が、円周率計算の桁数で約1兆2400億桁の世界記録を樹立したと発表した。
今回の円周率計算では、同教授と同社が新たに共同開発した計算アルゴリズム“分割有理数化法(DRM法)”を採用することで、同教授が1999年9月にスーパーテクニカルサーバー『HITACHI SR8000』(128ノード、1TFLOPS)を使用して樹立した約2061億桁の円周率計算世界記録の約6倍の桁数を達成した。
SR8000/MPPは、演算プロセッサー×8と16GBのメモリーを搭載した演算ノード×144をノード間通信ネットワークで結合した並列型スーパーコンピューターシステム。システムの総理論演算性能は2073.6GFLOPS(約2TFLOPS)。2001年3月に納入し、4月から稼動している。今回のプロジェクトでは、同社の技術者も発足当初から参画している。