日本アイ・ビー・エム(株)の10日付けの発表によると、米IBM社は現地時間の9日、スーパーコンピューターの処理能力をオンデマンドで提供するサービスを発表した。
同サービスは、大規模な演算能力を必要とするが、ハードウェアを所有するための費用や運用上の負担を避けたいというユーザーを対象に、スーパーコンピューターの処理能力を、使用期間と処理量に基づいて提供するサービス。
同サービスを提供するためのスーパーコンピューターグリッドは、同社のPOWER4プロセッサーを最大128個搭載可能なUNIXサーバー『IBM eServer pSeries 655』数百台と、インテルXeonプロセッサーを搭載したラックマウント型サーバー『IBM eServer x335』および『同x345』システムからなる大型のLinuxクラスターで構成される予定。最初の運用施設はニューヨーク州ポキプシー(Poughkeepsie)に設置され、その後米国内外のほかの施設と連動していく予定。
なお、ファーストユーザーとして米Petroleum Geo-Service社の一部門であるPGS Data Processingが、メキシコ湾における地震調査の高度画像処理プロジェクトで同サービスを利用するという。