「PL-370/T」のそれにシールを貼っただけの「PL-Neo/T」パッケージ |
10日から展示の始まっているナゾのSocket423→478変換ゲタ。それを迎え撃つかのように、ソケット変換ゲタの代名詞となっているPowerLeapから、Tualatinコア版のCPU非対応のSocket370マザーボードでTualatinコア版CPUを利用可能にする変換ゲタの新製品が登場した。「PL-Neo/T」と名付けられたそれは、対応CPUに若干の制限が入る代わりに、現在5000円前後で販売されている従来製品「PL-370/T」と比べて1000円程度の値下げを実現した製品だ。価格は若松通商エルプラザで3900円。このほかOVERTOPが12日入荷予定、予価3000円台としている。
PL-Neo/T。従来製品と外観上の違いはVoltage Clampを搭載していない点で、基板上はFSB 100/133MHz設定用ジャンパが目立つ程度。マニュアルにはPPGA非対応とTualatinコア版PentiumIII/Celeronの対応が記されている。CPUクーラーは従来と同じ |
とはいうものの、現在のところその“対応CPU制限”について詳しいことは分かっていない。PowerLeapの代理店であるロンテックによると「PentiumIII-Sには対応していない」とされる一方、マニュアルでは「FC-PGAパッケージ版PentiumIIIとCeleronに対応するマザーボードでTualatinコア版PentiumIIIとCeleronに対応」となっている。これだけを読めば、PL-370/TからPPGAパッケージ版Celeron用のSocket370と、PentiumIII-Sのサポートが省かれた製品と取れるのだが、問題はあわせてマニュアルに記載される「VCoreが1.55Vで固定される」という表記。Tualatinコア版CPUのVCoreはPentiumIIIが1.475V、Celeronの場合は1.475V~1.500Vで、ともに1.550Vよりも下回っている。PowerLeap製品の場合、設定値よりも0.05V前後低いVCoreが供給される場合が往々にしてあり、それを踏まえているのだとすれば、固定される1.55Vより0.1Vも低いPentiumIII-Sが非対応で、そのほかを対応製品だとしているとも考えられるが、断定はできない。
ロンテックでは今回も動作確認が取れしだい情報を開示していくとしているものの、いままで以上に仕様面でナゾの残っているのは確か。それだけに当面は、従来以上に人柱アイテムとなってしまうだろう。しかし、いまからSocket370マザーボードをアップデートしようと思った場合、もっとも現実的な選択肢はTualatinコア版Celeronであり、それをサポートして、従来よりも安価なのであれば問題ないと考える人も少なくはなさそうだ。情報が出揃ってくるに従って、コストパフォーマンスを武器にPL-370/Tを置き換えていくことになるかもしれない。
価格 | ショップ |
---|---|
\3,680 | OVERTOP |
\3,880 | コムサテライト3号店 |
\3,900 | 若松通商エルプラザ |
\3,950 | コムサテライト1号店 コムサテライト2号店 |
\3,980 | 高速電脳 |