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プラムツリー、企業ポータル構築ソフト『Plumtree Corporate Portal 4.5WS』日本語版を発売

2002年06月14日 23時44分更新

文● 編集部 田口敏之

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プラムツリーソフトウェア・ジャパン(株)は14日、企業ポータル構築ソフト『Plumtree Corporate Portal 4.5WS』日本語版を発表し、同日付で販売を開始した。価格はオープン。編集部による予想販売価格は、100ユーザーライセンスで400万円前後。

『Plumtree Corporate Portal 4.5WS』
『Plumtree Corporate Portal 4.5WS』の社員個人用のポータル“マイページ”

Plumtree Corporate Portalは、企業内のシステム上で動作する、企業ポータルサイトを構築するためのソフト。“ドキュメントディレクトリ”で、企業内に蓄積されているすべてのドキュメントの分類と、検索を可能にする。また、既存のシステムに適応したコンポーネントをプラグインで提供している。ポータルエンジンに企業内のシステムを統合するためのコンポーネント“ガジェット”は、既存のアプリケーションやデータベースに対応するものを2000個以上用意しているという。これによって、部署ごとにWindowsやUNIXなど異なるシステムを用いている企業においても、既存のシステムを改変することなく、企業ポータルへの統合を行なえる。また、企業独自の基幹系システムを利用している場合にも、『ガジェット構築ツール』でウィザードを用いて、システムに適合するガジェットを作成できる。

Plumtree Corporate Portal 4.5WS
Plumtree Corporate Portal 4.5WSのアーキテクチャー
利用できるポータルの形態としては、メールやスケジュールの管理、データベースの検索、企業内CRMやERPへのアクセス機能などをまとめた社員個人用のポータルサイト“マイページ”と、プロジェクトチームなど、グループ内で情報共有を行なえるポータルサイト“コミュニティ”、およびプロジェクトごとの予定表や掲示板、ドキュメント管理、タスクリストなどといった機能を提供する全社向けのポータルサイト“コラボレーションサーバー”の3つとなっている。また、ポータルの管理や運用も、ウェブ上で行なえる。
ウェブサービス
ポータルエンジンとガジェットサーバーなどのやりとりを、すべてウェブサービスを介して行なうようになった

Plumtree Corporate Portal 4.5WSでは、アプリケーションの統合や検索サービスの連動、コンテンツの分類やユーザーの認証といったプロセスを、すべてウェブサービスを介して行なうようになった。これにより、点在する拠点間を統合した企業ポータルを構築できる。また検索エンジンに、インデックスの再構築を行なわずにフィールドを追加できるようになり、自動的にインデックスを修復、最適化を行なえるようになった。そして、『Word』や『一太郎』を始めとする200以上のドキュメントタイプに対応した。さらに、16ヵ国語(日本語、韓国語、中国語、英語、独語、仏語、伊語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語および各北欧語など)に対応し、一括検索を行なえるようになっているという。

プラムツリーソフトウェア・ジャパン代表取締役実吉弓夫氏プラムツリーソフトウェア・ジャパン代表取締役実吉弓夫氏「企業ポータルは、どのような業界でも必要だと考えている」

発表会において、プラムツリーソフトウェア・ジャパン代表取締役実吉弓夫氏は「企業ポータルは、どのような業界でも必要だと考えている。弊社の企業ポータルは、製造業を始めとして、小売業者やエネルギー関連企業、および官公庁などで利用されている。中でも製造業が最も多い」と述べ、「企業内の分散したデータベースやアプリケーションなどを統合して、業務効率を上げることができる。製造業であれば、設計図や修理情報、および在庫状況などを、リアルタイムで現場の人間に伝えられる。これによって、情報の一元管理が可能で、生産性の向上を図れるほか、コストの削減も可能となる」とした。

また同氏は「Plumtree Corporate Portal 4.5WSの最大のメリットはウェブサービスに対応したこと。これにより、分散して点在する企業のリソースを統合できる」と語った。

同社では、初年度で数10社への販売を見込んでいる。

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