日本エー・ム・ディー(株)は25日、米AMD社が現地時間の24日付けで、サーバー/ワークステーション向けの第8世代プロセッサーのブランドの名称を“AMD Opteron”(「オプティオン」と発音)に決定したと発表した。AMD Opteronプロセッサーは、今後発表予定の新タイプのSocket技術を採用し、パッケージは754ピンOPGA(Organic Pin Grid Array)と940ピンセラミックmPGA(Ceramic micro PGA)。0.13μmのSOIプロセス技術により、ドイツのドレスデンにあるFab 30で製造し、2003年上半期に出荷を開始する予定。
“AMD Opteron”プロセッサー |
“AMD Opteron”は、これまでコード名“Sledgehammer”(2~8のマルチ対応)や“Clawhammer DP”(デュアル対応)と呼ばれていたマルチプロセッサー対応のCPUで、x86アーキテクチャーを64bitに拡張する“x86-64テクノロジ”を採用した第8世代プロセッサーコアを採用した製品。メモリーコントローラーを統合したほか、高速I/Oバス技術“HyperTransportテクノロジ”を採用したのが特徴となっている。
“AMD Opteron”の名称に関して、同社のコンピュテーション製品グループのマーケティング担当副社長であるEd Elett(エド・エレット)氏は「AMD Opteronの名称の由来はシンプルに、「最上」を意味しています。この名称を選択するにあたり、AMDはこのプロセッサがユーザの皆様に32ビットまたは64ビット・アプリケーションのいずれをも実行できる選択肢(Option)を提供し、それぞれにおいて最良(Optimal)の性能を発揮することを伝えたいと考えました」と述べたという。
第8世代Athlonプロセッサー |
併せて、デスクトップ/ノートパソコン向けの第8世代プロセッサー(コードネーム“Clawhammer”で呼ばれていたシングルプロセッサー)については、Athlonブランドの名称を継承することを発表した。デスクトップ向けのプロセッサーは第4四半期に出荷の予定。
また、第8世代のAthlonとOpteron向けに、米マイクロソフト社が64bitサポートをWindowsに加えることも明らかにした。