20日になって、JR秋葉原駅の“駅ビル”ともいうべきアキハバラデパートが突然閉店告知を行った。同店は来年1月31日をもって1951年以来50年の歴史に幕を下ろすことになる。店内外に掲示されている、大きなフォントで“撤退”と書かれたポスターはかなり衝撃的だ。
閉店するのは1・2Fの飲食店街を除く2・3Fの各店。紳士服店や婦人服店、靴店にメガネ店などが入居する文字どおりのデパートは、来年早々にもアキバから姿を消す予定だ。アキバの客層を踏まえたマニア向けの品揃えでお馴染みの3F明正堂書店も「完全撤退。書店コードもなくなる」としている。
そんなアキハバラデパートは1月31日をもって閉店したあと、3月には「アキバ系ショッピングセンター」として復活するという。現在のところ詳細は明らかになっていないが、“アキバ系”をうたう以上は、PCパーツや電化製品、ケータイ、DVD、ゲーム、コミック、アダルト、アニメ、同人誌関係か、これに類するショップ展開がされるものと思われる。
一部テナントによると「閉店が決まったのは夏頃」とのことで、どうやら夏ごろからリニューアルに向けた動きが始まったようだ。再開発事業と関係があるかどうかは不明だが、アキバの名所のひとつが大きく変わるのはいずれにせよ間違いない。アキバ再開発の波は、もう逃れられないほど大きくなってきたようだ。
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