米Open Source Development Lab(以下OSDL)は、オープンソース開発者向けに、Linuxシステムのパフォーマンスをさまざまなハードウェアやテスト方法で検証するサービス「STP(Scalable Test Platform)」の提供を開始した。OSDLのWebサイトでユーザー登録をすれば誰でも利用できる。
「STP」サービスでは、ユーザーがOSDLのテストラボに送ったカーネルのパッチやアップグレードと指定したLinuxカーネルを、指定された構成のハードウェアでコンパイルし、ユーザーが選択したパッケージとともにインストールしてパフォーマンスを検証する。検証結果は、ユーザーにメールと専用Webページで提供され、参考データとしてOSDLのサーバに保存される。ユーザーは検証結果をOSDLのWebサイトに掲載して一般に公開することも選択できる。
OSDLのテストラボは、1Wayから16Way構成の32ビットおよび64ビットのCPU、2TBのストレージなどが利用可能になっており、ユーザーは、Webサーバやファイルサーバ、データベースシステムなどについて、さまざまな測定方法、カーネルツリー、ハードウェア構成などを選んで検証することができる。
OSDLのディレクターであるTimothy Witham氏は、
「STPはキャリアクラスの検証に必要な安定した環境を開発者に提供し、開発者は測定の設定や実行に必要な労力を最小限に留めながら、開発したコードを早い段階から検証できるようになる」
と述べている。