μPGA478ピンソケットに対応する478ピン版のPentium 4がアキバに登場した。先週の段階ですでに今週登場の噂は流れていたものの、Intelからのリリースは特になく、またしてもアキバ名物の完全なフライング販売となる。21日からのi845チップセット搭載マザーボードのフライング登場ラッシュに引っ張られるかのようなデビューとなった。
17日に紹介した、リテール品と思われるCPUクーラー。おそらくこれを同梱していると思われる |
今回、店頭に並んだのは1.7GHzのリテールボックス品。正面から見たところでは従来のPentium 4リテールボックスと変わらないように見えるが、パッケージの厚みは約16mmほど増し、全体的にパッケージが大きくなった印象を受ける。厚みを増したのは、17日の記事で紹介したリテール品と思われる巨大なCPUクーラーを同梱するためだろう。
μPGA478ピン版Pentium 4 |
さてこの478ピン版Pentium 4だが、これは「Willamette-478」と呼ばれていたCPUだ。製造プロセスをはじめとして主な仕様は現行のPGA423ソケット版Pentium 4(Willametteコア)と同じ0.18μmで、パッケージを新型のμPGA478ソケットに対応させたPentium 4である。FSBは400MHzでL2キャッシュが256KBというのは従来どおりだが、23日現在では、駆動電圧がPGA423ソケット版Pentium 4-1.7GHzと同じ1.75Vなのかどうかは不明。なお、S-Specは「SL5N9」となっている。また、i845マザーボードの登場にあわせてメモリ(RDRAM)のバンドルを終了したことにより、型番や製造週の記載されたシール上からメモリに関する記述は省略されている。
S-Specは「SL5N9」 |
実売価格は3万8800円~4万3800円。26日に予定されていると言われるPentium 4の価格改定で売価は2万円台まで下がると見込まれているだけに、この価格は“数日限りの初値”といったところ。値下がり、広範に出回るだろう来週が実質的な478ピン版Pentium 4のデビューとなりそうだ。ただし、数日間を待ちきれなくなった人を中心に売れ行きは好調のようで、すでに完売のショップも確認できた。
価格 | ショップ |
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\38,800 | BLESS 秋葉原本店 |
\43,800 | コムサテライト3号店 若松通商エルプラザ(完売) 若松通商LAN/PLAZA |