カナダのCorelは15日、同社のLinux新ディストリビューション「Corel LINUX」をリリースした。今回リリースされたのは「Corel LINUX OS Download」で、ほかにも「同 Standard」、「同 Deluxe」の2種類の製品版を予定している。製品版は、それぞれ付属するアプリケーションやインストールサポートの内容が異なり、違いは以下のとおり:
- 無償で入手可能な「Corel LINUX OS Download」
- インストールサポートやNetscape Communicator、Acrobat Readerが付属する「Corel LINUX OS Standard」(59ドル)
- Standard版に加えて、Corel WordPerfect、サウンドドライバ「OSS」、ゲーム「Civilization」などが付属する「Corel LINUX OS Deluxe」(89ドル)
「Corel LINUX OS Download」は同社のFTPサイトよりISOイメージをダウンロードできる。
Corel LINUXは、Debian Projectが開発するLinuxディストリビューション「Debian GNU/Linux」をベースにしたディストリビューションで、主な特徴は:
- デスクトップ環境に、Corelが機能拡張したKDEを採用
- 容易なインストール
- Debian GNU/Linux (slink)をほぼ流用しているので、Debianプロジェクトの提供する豊富なパッケージをインストールすることが可能
という点である。おおまかに言えば、Corel LINUXは、Debian GNU/LinuxをベースにCorelが拡張したKDEを追加して、初期インストールを簡単にしたディストリビューションである。
日刊アスキーでは、CorelのFTPサイトからダウンロードしたCorel LINUXのISOイメージを使って、「Corel LINUX OS Download」をインストール、レビューを行なった。