米国の大手LinuxディストリビュータRed Hatと、オープンソースの開発環境や組み込み用ソフトウェア開発で有名なCygnus Solutionsが合併合意した。法的手続きを経て正式に合併完了するのは、2000年1月27日となる。合併後は、Red Hatの社長Matthew Szulik氏が社長兼CEOに就任する。
Cygnus Solutionsは、日本法人として、「日本シグナスソリューションズ」を構え、組み込み用リアルタイムOS「embedded Cygnus operating system」や、UNIX、Windowsなどのマルチプラットホームに対応したコンパイラ/開発ツール「GNUProツールキット」、ソースコード解析ツール「ソースナビゲータ」などを手がけている(いずれも国内における製品名)。
今回の合併で気になるのが国内における展開だが、レッドハット、日本シグナスソリューション両社とも、合併発表後間もなく、現段階では発表できるものがないことに加え、2000年の合併完了までは法的にも具体的なコメントができないことを告げた。よって、正式な発表は2000年1月27日以降になる。
国内の関係者に話を聞いたところ、合併によるシナジー的な効果が期待できることと、店頭で販売されている開発環境などの、Cygnus Solutionsのパッケージ製品に関しては、Red Hat Linuxへのテクニカルなサポートなど、何かしらの動きがあるのでは? としている。